WEEKLY OCHIAI「日本企業をアップデートせよ」

6月25日放送のWEEKLY OCHIAIのテーマは「日本企業をアップデートせよ」。

シニフィアン株式会社共同代表の朝倉祐介さんを迎え、いかに近視眼的なPL極大化思考から脱却し、日本企業をアップデートするかが議論されました。

ちなみに、WEEKLY OCHIAIで定番になった”おやつタイム”に、今回も虎屋のお菓子が登場。落合さんは洋菓子より和菓子がお好みとのことですので、落合さんに差し入れする場合は和菓子(特に和三盆)が喜ばれますよ!

なぜ「PL脳」はよくないのか?

7月12日に発売予定の朝倉さんの新著「ファイナンス思考」。

この著書の中で朝倉さんは「PL脳」について、以下のように課題提起しています。

「PL脳」とは?
PLとは、損益計算書。事業内容を無視して近視眼的になり、四半期・半年・1年といた短いスパンでの損益計算書上の利益を最大化することだけを考える思考形態のことを「PL脳」と呼ぶ。
そういった思考に陥ると、中長期的なスパンで会社の成長をなかなか考えられなくなる。

ではなぜ「PL脳」に陥ってしまうのか。その原因は大きく分けて6つあると朝倉さんは指摘します。

<「PL脳」化する原因>
1.高度経済期の成功体験
2.役員の高齢化
3.間接金融中心の金融システム
4.PLのわかりやすさ
5.企業情報の開示ルール
6.メディアの影響

いわゆる「大企業」のみならず、上場前のスタートアップ企業でも”PL上の数字合わせ”は行われます。

ではPL脳に陥らず、長期的に企業が成長するためには何が必要なのでしょうか。

それは「ファイナンス思考」だと朝倉さんは解説します。ファイナンス思考とは、会社の企業価値を最大化するために長期的に考えていこうというもの。ポイントはこの3つです。

1.価値志向
2.長期思考
3.未来志向

一見当たり前のことのように思えますが、なぜこれらは実行されにくいのでしょうか。

朝倉さんは「資本主義のルールおよび会社経営のコンセンサスが取れておらず、リテラシーが低いためではないか。PLさえ良くしておけば特に怒られることもないから。」と話します。

企業の成績表と言われる損益計算書のことだけ考えていては、長期的に大胆な策を取ることができず、小さくまとまってしまう、ということですね。

自分が死んだ後のことを考えるインセンティブとは?

他に、日本企業をアップデートするためにできることはあるのでしょうか。

落合さんは、
「ひとこと目で批判から入るのは良くない。みんな違うということがわかれば批判から入らないはず。」
「人口統計と会議の参加者の構成比を同じにすればよいのではないか。
いけてるおじいちゃんだけ生き残る世界にすればよい。」と話します。

そして朝倉さんの意見。
「商売を本当にしないといけない。」
「なるべく怒られないように...ということばかり考えていてはいけない。」

更に、会場からも意見が。

「経営者を早く変えるべき。それができる仕組みを考えた方が良い」と。

では、そのためには何をすべきでしょうか?

朝倉さん曰く、「株主がもの言えばよい。」
更に落合さんは、「根本的にみんな社会へのコミットメントが低い。つまり、社会に対して自分は何をやらなければならないか長期間考えている人材がいない。」とキビシイ一言。

話はより根本的な”思想・哲学”的になっていきます。

朝倉さんも、最終的に問題は”思想”であると今回の著書の中で述べています。すなわち、「自分たちが死んだあとのことも考えるようなインセンティブがないんですよね。」と。

やはり教育が重要なのではないか、ということで教育・NPO・受験にまで話は及びます。

社会を変えるには「ビジョン」と「力」の両輪が必要。「力」はある程度テクノロジーで解決できる。「ビジョン」は小さいころから「自分は何ができるか」考えていないとダメ。

以前、朝倉さんはとある経営者の方に対して「今まで事業を続けてきた理由はなんですか?」と尋ねたことがあり、こういう返事が返ってきたそうです。

「辞めたら明日からどうすればよいかわからない。」

つまり問題はお金の話だけ、というわけでもなさそうです。

以前から繰り返し指摘されている日本企業の長年の課題。果たして解決策はあるのでしょうか?

日本企業アップデートの方策はあるのか?

会場が若干暗い雰囲気になったとき、一つの光がさしました。

「最近アップデートできるような気がしている。」「もっとバカが増えればいいんだよ。」とは落合さんの新しい名言。

ここでいうバカとはおそらく「向う見ずな・躊躇しない・大胆な」といったニュアンスかと思われます。※筆者の解釈です

そして、「10年前より起業する大学生は増えている。そういった意味でバカは増えている。」と朝倉さんも話します。

時代は「バカ2.0」を必要としていると。

そして「バカ×小賢しい人」の組み合わせが日本企業をアップデートするのではないかという流れに。

朝倉さんは、「5年前ならスタートアップに来なかった投資銀行の人たちがスタートアップにジョインするケースも増えている。」と話します。

落合さんも、「そうだよ。バカについていく"ピカピカの人"も多くなっているから大丈夫だよ。」と。

未来は明るいかもしれないと思えた瞬間でした。

最後に落合さんと朝倉さんが今回の結論をフリップボード記入し、アップデートミーティングは終了となりました。

* * *

いかがでしたでしょうか?今回も落合語録が続出したWEEKLY OCHIAI。日本企業アップデートのカギとなるバカ2.0は、果たしてあなたの周りにいるでしょうか。

会場の雰囲気を感じたい方はぜひ見逃し配信をご覧ください。👇

番組放送後、ツイッターにもたくさんの声が寄せられました。

※本記事は、2018年6月27日に放送されたWEEKLY OCHIAI「日本社会をアップデートせよ」をまとめなおしたものです。

文:林広恵
写真・編集:山口晶子

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コメント1件

結局この落合って男、典型的な口先三寸だけの人だよね。実績はなにもない。わけのわからん前衛芸術モドキ以外はなwこの男は馬鹿ではなく鷺でしょうねw
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