ルーグネッド・オドーアを獲得

右投げ左打ちだが、殴る際のトップハンドは右でバッティングとは回転軸が逆である。

投手がテークバックで肘や手を上げ始めるのと同時にレッグアップし、リリースと同時に最高点に達する。レッグアップは年々低くなってはいるものの、大リーガーにしては高い(股関節くらい)。トップにおけるグリップの高さは顎くらいで平均的。トップで前肩が入らない。トップは深くないが、トップで後ろ肩・肘が前肩より上がり、前脚が接地しても後も肩・グリップが残る。前脚はスタンスとほぼ同じ位置に接地するため、ブリンソンに比べて上下のブレは少ないので、ワンバウンドのボールに誘い出されることはないだろう。

打つ際に前脚を強く踏み込んだキックバックで巻き戻しが起こり、後ろ脚がベース側に跳ね上がるフルスインガーである。しっかりと体重が前脚に荷重されるが、回転軸は後ろである(比喩として"後ろに残る")。ボンズ型の軸回転スイングで阿部慎之助の好みが反映されている。レベルにバットを入れ、体軸をベース側に傾けることでアッパー軌道を作り、アウトコースも引っ張り込むスタイルは、秋広(後ろ軸回転タイプ)にとってのモデルにもなるだろう。トップハンドをバットから放すことで手首の返りを防ぎ、片手フォローで低めの変化球を救い上げる。

前で捌いて振り遅れが逆方向に行くタイプなので、セペダほどはインコースを苦にしないが、インハイと落ち球のコンビネーション及び、曲がり球全般に開かされないか否かがポイントになるだろう。良くも悪くも全ての打順にハマり、守備位置はライトに固定せずとサードまたは緊急用のセカンドと交互に守らせた方が戦力的な最大化が期待できるだろう。元広島のピレラを反転させたようなスイングなので、予想されるスタッツもそれくらい(打率.260 15本 OPS.730)になるだろう。ユーティリティの触れ込みだったピレラはレフトに収まったが、例えばスパンジェンバーグのように2つのポジションが守れるなら御の字だろう。


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