株式会社アッテミー代表吉田さんに、高校生向けキャリア教育イベントを開催していただきました!【高校生の進路選択】

今回は株式会社アッテミーの吉田優子さんに講演を行っていただきました。
株式会社アッテミーはインターンシップ等を通して高校生の就職をサポートする事業を展開しています。
今回は吉田さん自身の経験を通して、高校生の進路や将来設計について、CLACKが運営するプログラミング教室「Tech Runway」に通う高校生に向けてお話しいただきました!

画像1

吉田さん自身の経験を踏まえた進路選択・将来設計のお話は、高校生はもちろん、大学生や社会人の方にとっても参考になると思います。
ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

吉田さん自身の経験から考えること

吉田さんは高校時代に「なぜ勉強しなくてはならないのか?」「なぜ、そこまでして大学に行かなくてはならないのか?」と悩んだそうです。
「いい大学に行けば良い会社に行けるのだから勉強をするべきだ」という親や先生の考え方や社会の風潮に疑問を感じ、一旦勉強から離れた後、浪人期間を経て大学進学をすることにしたそうです。

大学卒業後に就職した会社で様々な経歴の方と出会ったことによって、学歴や年齢等に関係なくパソコン一台で多様な生き方、稼ぎ方を選択できることに気づいたという吉田さん。
それと同時に、高校時代のことを振り返って、当時与えられた進路の選択肢の狭さに気付かされたそうです。

「多種多様な生き方をする人と出会い」「高校生に色んな進路の選択肢の存在を教えたいという想い」が重なって、学校現場で進路指導を行うことに繋がったのだと、吉田さんは話します。
吉田さん自身の経験から生まれた想いが、高校生をサポートするきっかけになったのです。

画像2

高卒就職という選択肢

色々な進路を考える上で、高卒就職という選択肢も視野に入れることができます。

高卒就職を巡っては「生涯賃金を比較したときに、高卒よりも大卒で就職した方が有利だ」という言説はよく聞かれます。
「しかし、必ずしもそれが正しいのでしょうか?」と吉田さんは問います。

そのことを考える上で考慮すべきはデータの対象者です。
実は、生涯賃金のデータの対象は一度も転職することなく1つの会社に勤め上げた男性が想定されているのです。
皆さん、知っていましたか?

こうした人生を送る人は実際のところかなり少ないのではないでしょうか?
そう考えると生涯賃金のデータだけを元に、大卒を有利と説くのは厳しいかもしれません。

また、高校卒業後に大企業に就職した人の生涯年収は、大学・大学院卒業後に中小企業に就職した人よりも高いというデータもあるそうです。
このことを考えると、ますます大卒だから有利とは単純には言えなさそうですね。

画像4

また、大卒のデメリットを考える上で学費の問題は外せないでしょう。
大学進学には多大なコストが伴い、その費用を本人自身もしくは保護者が負担する必要があります。
また、大学に進学することで、4年間に受け取れたであろう賃金を諦めなくてはなりません。

メリット・デメリットを総合的に考えた上で、進路を選択していく必要があることを考えさせられます。

高校生に考えて欲しいこと

未だに高校生にとっても、また企業側にも高卒就職という選択肢が魅力的に映っていないという現状があります。

しかし、大卒以外は入れないと考えていた企業が、高卒でも同等の給料・昇格の機会が与えられていれば、高校生らにとっての高卒就職という選択肢はより魅力的に映るのではないでしょうか?

実際に、現役高校生をCFOとして起用する企業があることを皆さん知っていますか?
一部の企業は、学歴問わず人材を求め始めていることが分かりますね!

また、高卒就職の魅力として求人の多さが挙げられています。
高卒の求人は大卒の求人の1.5倍にも上り、三大都市圏に関しては、特にその傾向が強く現れているようですね。

高校生の就活について

高卒で就職することを考えると、高校生の就職活動は学校からの紹介が圧倒的に多く、同時期に一人一社しか応募できないというルールがあります。
そして、不採用になって初めて他社に応募することができます。また、内定の出た企業には必ず就職する必要があります。
また、高校生の就職活動は夏休みの1〜2ヶ月で行われることも特色と言えます。
大学生の就活とは期間や応募方法が、大きく異なっていることがわかりますね。

また、高校によって企業の求人には偏りがあります。
例えば、A高校に来ていた求人が、B高校には来なかったなどということが起こりうるのです。
こうした機会の偏りを考えると、高卒就職を選択することのハードルの高さを感じます。
応募の機会の公平性を考えることが、企業の今後の課題になりうるかもしれません。


アッテミー設立の経緯

吉田さんは高校生を専門とする就職支援を行なっていたこともあり、企業の高校生採用のセミナー講師やアドバイザーを務める機会が増加したことを契機に、アッテミーを設立したそうです。
特に自身の経歴を顧みた時に、大学進学を選択するか否かに関わらず、高校時代から進路の多様性について考えることの重要性を実感したそうです。

株式会社アッテミーが行っているような高校生向けのインターンシップの経験は高校生が自身のキャリアを選択するという点でも、視野を広げるという点でも役立つはずです。
学外で経験を積める機会を、ぜひ多くの高校生に活用してほしいですね!

最後に

画像3

「自分がどういった選択肢をとるのかを決めるのは自分。他人に舵取りを任せるのではなく自分がどうしたいか、そのために何をするのか決めることが大切。」
という吉田さんの言葉が印象的でした。

「人生の主人公は自分だ!」ということが、よく分かりますね!

参加した高校生からは
「高卒であっても大卒に給料面で勝ることができるとわかった」
「自分にとって幸せな生き方について考えたい」
「給料にとらわれず好きなように生きていい」
「進学・就職がゴールではない」
「人生の主役は自分だ」

といったように、それぞれ将来について様々な感想が寄せられました。

自分から一歩踏み出していくことは高校生に限らず、誰にとっても難しいことだと思います。
しかし、自分の人生は他の誰でもない自分のもの。
踏み出すことで得られたものを、高校生には自分の糧として成長していってほしいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

\/\/\/\/\/\/\/\/

Tech Runwayでは、経済的・社会的に困難を抱える高校生のために授業料及び教材費を無料で提供し、交通費、PCも支給して、プログラミング教室を実施しています。
高校生を応援したい!と思ってくださった方は、決まった金額を毎月ご寄付いただく継続サポーターにお申込みいただけますと幸いです。

▽継続サポーターになるにはこちら

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
引き続きCLACKを、どうぞよろしくお願いいたします。

みなさんのご寄付によってCLACKはよりよい機会を経済的・環境的にしんどさを抱える高校生に届けることができます。応援したい!と思った方はご支援いただけると非常に嬉しいです!!