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なるほどクラック vol.8 〜CLACKのキャリア教育〜

代表・平井の視点からCLACKの活動について紹介していく「なるほどクラック」

前回のnoteでは、CLACKのプログラミング学習支援についてご紹介しました。

vol.8では、CLACKがプログラミング学習支援に通っている生徒向けに実施しているキャリア教育について紹介していきます。

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CLACKでは高校生に半年間プログラミングを学びに通ってもらっている間、
月に1度程度キャリア教育の時間を用意しています。

CLACKのキャリア教育は主に
①思考の枠を広げる
②進路の選択肢を知ってもらう
③お金や生活に役立つ知識を身につける
という目的で実施しています。

思考の枠を広げるアイデア出しワーク

学校と家の往復で日々余裕のない生活を送っていると、どうしても視野が狭くなってしまったり、自分の選択肢を無意識に狭めてしまうことも珍しくありません。

そうした状況から少しでも希望を見出せるようにしていくために、アイデア出しのワークを実施しています。ここではその内の2つほどを紹介しようと思います。

[ブレインストーミング(ブレスト)]
ふせんをみんなでペタペタ貼っていくイメージのやつです。
ブレストの際には
・批判しない
・質より量
・自由奔放
・便乗歓迎
という4つのルールの元、講師側の大学生側も混じってみんな同じ条件で自由にアイデアを出していきます。

これまでやってきたのだと、ドローンを使ってできそうなこと、無人島に持っていきたいもの、小豆の消費量を増やすためのアイデア…などなど様々なテーマでなるべくたくさんのアイデアを出す練習をしてきました。

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 [アイデアしりとり]
「アイデアしりとり」という無限プチプチを発明した高橋晋平さんによるアイデア発想法があります。
この発想法は、しりとりで出てきたワードと自分の組み合わせたいモノを無理やりくっつけたアイデアを出していくというものです。

「アイデアしりとり」に関して詳しく知りたい方は、TEDトークを見ていただけたらと思います。


この発想法を使って、好きなモノとしりとりで出たワードを組み合わせたアイデアを自由に考え出してもらったりします。

進学/高卒就職のそれぞれのメリット・デメリットを知る

多くの高校では進路に関する情報が、どうしても大学進学に関する情報に偏ってしまいがちです。
高校卒業後、進学を選ぶにしても、就職やそれ以外の選択肢についてもしっかり考えた上で進学を選ぶことが大切だと思っています。

奨学金を借りて進学するのか、高卒でしっかり育ててくれる企業でお金をもらいながら経験を積んでいくのか。進学/就職どちらにもメリット・デメリットはあります。

そうした話を通っている生徒の事情になるべく合わせた形で提供しています。

例えば、高卒就職についての講座をした際には、
「高校生が豊かな選択肢の中から意志をもって進路を決められるようにすること」をビジョンに掲げ、新しい高卒就職の形を作っている株式会社アッテミー代表取締役の吉田さんにお話いただきました。

参加した生徒からこんな感想が出ています。

「大学で勉強した後、どのような仕事がしたいのか。」
「高卒就職という選択肢を含めたうえで、進路を考えているのか」
一度よく考えてみないといけないことだなと思いました。

そのときの生徒によるイベントレポートはこちら


お金の授業

学校ではなかなか習わないけれど、お金について学ぶことは生徒たちにとって、切っても切れないとても重要なことです。

「奨学金っていくらくらい借りて、どうやって返していくのか」「一人暮らしにいくらかかるのか」といったことをなるべく身近な例で楽しみながら実感を持ってもらえるようにしています。

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いろんな人の話をきく

身近な大人が保護者や学校の先生以外にほとんどいないという生徒も多いです。
そうした生徒たちに対し、
・様々な生き方、働き方をしている社会人
・学部や専攻ごとに多種多様な大学生、専門学生
の話を聞き、自分の将来について深く考える機会をつくっています。

生徒が話を聞きたいと言っている職業の人に来てもらったり、高校生の間にこんな価値観にも触れて欲しいな、という人に話してもらっています。

[これまでのゲストの例]
・グローバルとドローカルで活躍する二人の学生起業家の挑戦 
・学生時代に思いもしなかったキャリアを歩む二人の女性 
・【大学進学希望者必見!】大学生活をイメージしてみよう! 
・Googleの社員さんと話そう!
・動画製作会社に教わる!無料で動画編集する方法を学ぼう! 
・世界中に50万人の社員がいる外資系企業アクセンチュアの社員さんと話そう!  
・プロに教わる!文章力UP講座 
・名物塾講師に学ぶ効率的な勉強法! 
・人見知り解消!?話し方が上手くなる講座 
・4人で合計50か国!海外の魅力について語ってもらおう 

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(IT企業への)職場見学

CLACKに通う生徒の中には、バイトをしている子も多いです。
そして、バイト先では年齢などの関係でどうしても弱い立場になってしまい、いわゆる”ブラックバイト”状態になっている子もいます。

例えば、
・テスト前は休みたいと言っているのに、シフトを毎日入れられる。
・休日には、飲食店のピーク時の11時~14時に入った後、同じ日の17時~21時に入らされる。
・バイトを辞めたいと言っているのに、数か月店長がやめさせてくれない。

社会との初めての接点がこうした働き方となっているため、働くことへネガティブな印象を持ってしまっている生徒も多いです。

働くことへのイメージを変容させるために、企業への職場見学なども行なっています。

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セールスフォース社に生徒が訪問した際の写真

実際の職場で社員さんが仕事をしている様子をみて、働き方のイメージを広げてもらいます。

現在は、大手のIT企業から地域の優良IT企業まで複数の企業に協力いただき実施しています。現在はIT企業が中心ですが、IT関係以外の企業の職場を見る機会も増やしていきたいと思っています。

高校生の職場見学を受け入れたいという企業の方は、お問い合わせからご連絡ください。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回の記事では、CLACKが生徒向けに実施しているキャリア教育についてご紹介しました。

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より多くの高校生に機会を提供していくための交通費やPC購入、講師謝金などに使わせていただきます。

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