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基礎教育「読む」

「読み取る」

昨日は、久しぶりの授業でした。毎年、正月三が日明けの授業は身も、心も引き締まります。今日も、既に授業は始まっていますが、私の出番は午後からです。今年は、今まで生徒募集をしてこなかった瀬崎教室ですが、生徒募集の問い合わせが昨年から多くなってきたので、限定人数の募集を行う事にしました。やはり、授業から得られる事は数多くあり、私自身が授業にあてられる時間は限られているものの、子ども達との時間は私にとってかけがえのないものです。

昨日お話しをした音読は、家庭学習でも毎回行うべきです。小中学生であれば、全ての教科書を読破するくらいに読まれると良いでしょう。そして、ご家庭では、会話を多くすべきです。読むと言う学習には、5つあると申し上げました。音読のその第一に上げられるものです。音読や、人との会話、コミュニケーションを取る事も「読む」と言う学習に繋がります。それ自体が人生に於ける大切な学習の基礎とも言えます。最近の子ども達は、読解力が落ちているという調査結果が出ています。原因は、ゆとり教育でも、学校でもありません。人と人との直接的会話が少なくなってきているからです。会話では、聞く事、話す事が前提となります。しかし、この二つのバランスが崩れると会話は成立しません。メールによる意識の伝達は、相手の心を読み取れるだけの情報を含んでいません。それは、普段から会話を重ねた結果の上に成り立つもので、これが、人の気持ちを理解し、相手の立場になって物事を考えるという人間性を養います。

今回の調査結果から、”幼児が生活していく中で必要な生活習慣が身についているかどうかで、その後の「学びに向かう力」が左右される実態が裏付けられた。”と報告されています。このことは、現場の先生方からの声と一致しており、改めて、プリンスジュニアの教育内容が自他共に評価される結果となりました。調査結果について幾つ例をあげてみると

「読み取る力」、これが「読む」という学習の2番目にくる課題です。読解問題を数多く解いても、その本質的な経験や学習を積み重ねなければ、本来の読解力は付きません。学習は、教室やテキストだけで行うものではないのです。ことばは心を形成すると申し上げました。そのことばを使い、人と会話することで、もう一つの心、すなわち人間性を養うのです。何故なら、会話こそ、相手の気持ちを理解し、聞かなければ成り立たないからです。「読む」という手前には、「聞く」という隠れた力が必要になるのです。

2013/1/5


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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