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教育の可能性

「新たな教育の幕開け」

早くても2016年から始まる可能性のある義務教育の年齢引き下げ、対象は年長児となる。当研究所では、既に2歳児から学習の体系化が出来ており、対応する教材(プリント)も出来ている。当研究所では、幼児から、幼児の国語(言語指導)、幼児の算数(数指導)を指導の柱としている。しかし、幼児期には、こうした知的学習だけでは幼児の発達を十分にカバーできない。それは、各種概念形成に必要な学習が必要だからだ。幼児期では最も重要視されるのが「言語」であり、もう一つが「知覚領域」だと言われている。この知覚領域は、概念形成に限らない。巧緻性や感覚統合という内容も含まれてくる。実際、感覚統合は現代社会の中で最も必要な刺激であり学習になってきている。「指導しにくい子」が急増しているのと平行して、実社会では「扱いにくい成人」が急増している。これは、今後大きな社問題化していく可能性を秘めている。

 社会の変化は、子ども社会の変化も同時に招くことがある。自由な遊び場の減少、自由発想できる遊具の減少、蔓延している軽度の「育児放棄」、子ども社会の崩壊は年をおう毎に深刻化している。幼児期に発達すべき感覚器官は、知覚領域の一部として、運動分野に移行し指導を行うようプログラムした。何故なら、本来であれば、自由遊びの中で発達してきた前庭感覚など、敢えて指導という選択を余儀なくされてきた。子どもの発達、つまり人としての発達は、意外にも教育の中で軽視されてきた経緯がある。義務教育から先の教育について論議され、注目も集めてきたが、幼児期の総合的発達が、その後の人としての発達に大きな影響を与えることに無関心であったと言える。教育界は、新たな視点に立った教育のあり方が必要とされているのではないのか、もっと多くの論議を重ねるべきだ。

 幼児期の発達に大切なもの、言語教育・数教育・知覚教育・感覚運動、そして音楽リズムがある。之については特に難しく考える必要は無い。ただ、親子のコミュニケーションにも使われる「歌」の大切さは、今一度再確認する必要があるだろう。子守歌、童謡、唱歌等々、子どもと一緒に歌う。ここには身振り手振りがつくものもあるだろう。楽しい学習の一つとして、「歌遊び」は幼児教育に欠かせないものだ。もう一つ付け加えるなら、歌は、重要な言語活動の一環ともなる。唇、舌、鼻(鼻音・鼻濁音)声帯、等の機能訓練には最高とされている。

 今夏、もう一度、幼児教育を検証してみた。その中で、幼児教育に必要なある「ことば」の存在に気付かされた。子ども達のことばの発達には欠かせない「ことば」であり、もう一つ、思考の発達に欠かせない「ことば」の存在だ。この「ことば」の扱いは、より上級言語プログラムに組み込もうと思う。「ことば」の扱いによって授業も質的に変わるだろう。まさにより高度な言語指導であり、思考力を養う為に欠かせない幼児の言語プログラムとなるだろう。

 年長からスタートする義務教育、国語・算数という教科指導を念頭に置き制作されていた現在の指導プログラムに対し、私たちは、更に先を見据えた幼小総合教育を目指した基礎教育を模索し始めた。今までの幼児教育とは違う教場のあり方、環境、そして指導内容がより具体化される日も近い。

 教育には沢山の可能性が秘められている。しかし、現代社会に於いて、子ども達の置かれている家庭環境、地域環境・社会環境、そして教育環境には決して恵まれているとは思えない。子ども達を囲むスマホ関連の諸問題も、見境のない利益追求の手段が子ども社会を巻き込んでいると私は考えている。便利ではあるが、なくても生活は出来ていた。教育は時として、時代を握る政権の、政治の道具にもされる。だから公教育に対し民間教育があると私は考えている。それ故、教育の可能性を追求していきたい。

2014/8/16


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

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