見出し画像

就学前教育

「就学前の準備」

急に寒さが増し、昨晩は震えるほどでした。季節の移り変わりを感じると共に、来年度に向けた準備が始まります。来年、小学校に入学されるお子さんをお持ちのご家庭では、既にランドセルなど買い求められたところもあるのではないでしょうか。就学前の準備にはもう一つ大切な学習があります。昨日も、スタッフと教材の購入希望のあるお母さんとの電話の中で、「入学前には、文字の読み書きや簡単な計算ができていないと、学校の授業について行けないですから。」というものがありました。新指導要領では、こうした事前準備は必要不可欠です。

この時期、事前学習をご希望される保護者の方が急増しています。まだ正式販売はされていませんが、当研究所で制作した入学準備関連の教材を希望される方もここに来て急増しています。では、小学校入学前までに何を学習しておくべきなのでしょうか。

まずは国語関係です。ひらがなの読み書きはできるようにしておかなければなりません。ただ、ひらがなの読み書きというと、直ぐにひらがな五十音表の文字が読み書きできればいいとお考えになると思います。何度か、このブログでもお伝えしましたが、読むと言うこと、書くと言うことを前提とすると、ひらがな表記と漢字表記の二通りがあります。そして、ひらがなでは、清音・濁音・半濁音・促音・長音・拗音・拗促音・拗長音等があります。ひらがな五十音表だけでは、文などを読む事は難しいでしょう。漢字にも、音読み・訓読み・筆順・画数・送り仮名・熟語・部首とあります。就学前と言うことで考えると、漢字の読みを中心に行い、次に書く方に進めることが良いのではないでしょうか。

もうお解りだと思いますが、この学習を入学してから行うとなると、子どもにとって大きなハンデを追うことになります。

算数では、指で計算されている場合は必ず直しておきましょう。基礎計算である1桁の足し算はできるようにしておきましょう。また、最近の傾向として「数える」という学習が少なく、実際に数えられない子供が増えています。数えるとは、数唱として、1~100まで数えられること、そして、具体物を100まで数えることができることを指しています。

以上、最低限の学習を就学前に行うことが現代社会では常識になりつつあります。全ての学習が義務教育から始まるということはありません。就学前の学習の有無が、その後の小学校生活を変えていきます。既に、小学校入学時に2~3割の子ども達が、小学校の学習について行けないという報告もあります。転ばぬ先の杖、時期的に今からなら間に合います。親子で、入学準備をされて下さい。

2013/11/12


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?