努力を手放す 〜心が開く

月イチ無料配信「Monthly Live」、2023年4月。
撮影しながら、書き起こした即時録です。

2023/4/11  天野泰司 (NPO法人気功協会 運営責任者)
 於: Youtubeライブ配信  まとめ(純) 

偏りと束縛

 花が開いていくときは、完全に自発的。人は自然界をコントロールしがちだが、自分や他人という「自然」をコントロールしようとする努力を手放して。春は「今生きている」という感覚をいちばん実感しやすい。
 数値として見えやすい血圧、血糖、それは目安のひとつ。極端な変化は気をつける必要があるが、血圧は上がる必要があれば上下する。全力で動く時は代謝が活発になり、休んでいる時は血圧が下がり、呼吸もゆっくりになる。長期的な波、リズムもある。体重なども、客観的な数値にあまりこだわらないこと。
 この春は花も暖かさも早い、つまり私たちの体も変化しやすい。肌で自然を感じると、自分の変化も感じ取れる。少し外に出て、風や気温、鳥や植物の生育、月や星の動きを感じる習慣を。

努力を手放す〜自他を縛らない

 いま楽に座って、緊張しているところはないか、探してみる。気づけば自ずとほどけていく。
 痛みや違和感を無理にほどこうとすると、一時的にほどけてもまた戻る。それは、強制への反発。強制されると、自発的な動きができなくなる。強制が当たり前になっている。

 日本では自分に厳しい人が多い。そうすると、他人にも厳しくなる。無言の視線、見えない拘束の方が影響が大きい。反発したくてもできないまま、そこにいないといけない時の体は、息が苦しくなり、肩が前に出て背中が硬くなる。咳が出て、喘息につながることも。

 お互いに強制しあうこと、そして、自分を縛ることをやめよう。空気感のやわらかさが大事。自分らしく自然に生きていていいんだ、ということが初めてわかる。努力と、より良くなっていくことは全く別。能力を十全に発揮するのに努力は必要ない。自ら求めてやっていくことが一番大事、それは努力とは別のこと。
 二宮金次郎はただ本が好きで、寸暇を惜しんで読みたいだけ。偉人伝は努力したように書かれているがそれは脚色。紆余曲折を乗り越えて成功したストーリーは受けるもので、それはドラマの世界だけでいい。
 一定数、努力が会う人もいる「体癖」でいうと、腰椎3番に力が集まりやすい「ねじれ型」は、努力が日常。体の構造によって、頑張っても大丈夫な人と、疲れてしまう人がある。とにかく頑張ればいい、という習慣は消していきたい。
 日本のコロナ対策は、全部努力型。マスク、アクリル板など、効果が見込まれないようなことも、やっていないと努力していないとなり、やっていると良いことになる。私たちはもともと自由。マスクに対してなんの法律もない。

 私たちは、努力しないといけない、と強制されつづけてきた。あまりにも強制が多すぎる。なぜか。「安心」という魔の手、それは不安をあおることで作られる。
 先日、市から風疹ワクチンのお知らせがきた。「自分が風疹ウイルスを持っていたら妊娠するような人に感染するかもしれません、だから打ちましょう」、それは人のためになるだろうか。コロナのワクチンを打ったことが感染を防いだか。免疫力が上がったか。ウィルス研究の世界でも、むしろ拡大させたと考える人もいる。情報がコントロールされている面がある。政治の世界でも情報戦があり、自分たちに有利なように持ちこむ。ロシア国内では戦争を正当化している。どんなひどいことでも正当化ができる。ウィルスはほんとうに悪者だろうか。薬やワクチンには、必ずダメージもある。

 心とからだをひらいていく。私たちの内には、いのちを育て、つないでいこうとする、根本的な「性の力」がある。

【実習・ゆれる】骨盤から前後に。
【てあて】耳下腺〜鼠蹊部
 春から初夏は体に勢いのある季節なので、古い打撲が表面化することがある。鼠蹊部にてあてをしていると、昔打撲した処に、痛みや苦しさが出てくることがある。その時は、手をおいて心を静かにしていると、次々に痛みが変化して、自ずとなくなっていく。努力で乗り越えるのではない。自然に任せる。
【心がおちつく やさしい気功】

Q1 最近妙にソワソワしたり朝起きるとくいしばっていた感覚があったので体がふわっと柔らかくなりました。
Q2 小児喘息でした。母のきつい目や雰囲気を思い出し号泣しました。自分をいじめ抜いてきました。天野先生と気功をやっていると泣ける時があります。泣くというのも「てあて」のようなものでしょうか。

A 泣いても笑っても、どちらでもいい。泣くことと笑うことは紙一重、隠しているとキープされるが、素直に感情を表現しさえすれば解消されていく。こらえていたものをご破算にする。思わず気持ちが体から動いていくようなものは、ほどいていく働き。気持ちよい方向へ持っていくことができたら、泣くことから笑いへ展開していくのもよい。

 新しいこと。やってみたいな、ということ。まず思い浮かべるだけでいい。そしてにこにこする。それがこの一年の生きていく糧になる。
 心の栄養を蓄える時期、からだが動き始めたらチャレンジしたほうがいい。踏みとどまらないで。それがいちばんの健康法。

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