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空に飛び立つことを夢見て(後編)

この記事では「小さな憧れ」に着目し、夢や目標を見つける大切さやその夢にたどり着くまでの過程、向き合い方について、だっぴ卒業生のOさんにインタビューを行いました。

▼前編はこちら

営業からエンジニアへ

――実際に入社してみてどうですか?

当初は営業職として現在の会社に採用されたんですけど、今はエンジニア系の仕事をしています。

――どのような流れでエンジニア系の仕事をすることになったんですか?

最初に会社の研修が3ヶ月ぐらいあって、研修の時にあまり自分が営業してるイメージがわかなくて。友人には「バリバリ営業してそう」って言われるんですけど(笑)

その期間で営業だけでなく若干技術的なこともやったんですけど、プログラミングの方がちょっと面白く感じたんですよね。だから、研修の段階で、営業でなくエンジニア系でやりたいんですと人事の人に話しました。そうしたら初期配属が、営業ではなく技術系での配属になりました。

――実際に就活をしている時には、営業に対してどのようなイメージを抱かれていたんですか?

正直自分に合ってるか合ってないかで言うと、あまり営業はできない気がするなとちょっと感じてはいました。最初は「本当に営業でやっていけるのかー…?」と、ちょっと疑問に思う気持ちもありましたね。ただ色々会社を受けてみて、自分の選択肢の1つになりましたが、やっぱり違いましたね、実際に営業になってみて。

――それはどういう時に感じられたのですか?

就活が終わってすぐでしたね。「パイロットの方がダメだったので、 働かせてください」って言った時に、改めて営業でいけるのかなと感じていました。合ってない、行けるかなっていうのもあったんですけど、その時に技術の方も関わってみて、そちらの方が合っていたというのもありました。

――研修期間で営業から方向性を切り替えたのは、不安はなかったんですか?

営業系よりも面白そうだから技術系を希望したんですけど、この変更は自分の中でチャレンジでしたね。文系なので今までプログラミングに触れることなく来たので、できるかちょっと不安でした。最初イメージしてた時なんかは無理かもしれないと思ってたけど、 1年半やってみてやっと板についてきたんじゃないんかなってちょっと感じつつ。今は自分でシステム組んだりとかもしてます。

――実際にエンジニア系で働いて1年半経って、営業よりも自分に合っていると思いますか?

営業してたらどうやったんやろうなって思う時もあるんですけど、 今の部署を選んでよかったなとは感じてます。もちろん人間関係の良さもあるんですけど、仕事が自分に合ってるって思うのと、なんか手に職があるじゃないけど、そういうところで良かったなって思ってます。

できるようになるという楽しさ

――実際に働いてみて、どういう時に仕事の楽しさややりがいを感じますか?

今はプログラムを組んだりするのが面白くて。 自分がこうやったらうまくいくんじゃないかと組んでみて、流した時にちゃんとうまくいってるか確認できたら嬉しいですね。

――プログラミングが未経験だったからこそ楽しめているんですね。逆にこれまで働いていて辛かった、大変だなって思うところはありますか?

技術のところが全然わかんないから、最初は何をやるにしても不安が大きかったですね。先輩から言われた指示の内容やお客さんの案件についてよく理解できなかったり。あとは、先方からの案件で訪問するにしても目的を持ちなさいと言われることがあって苦労しましたね。「今回それを言った目的は何なの?」と聞かれて、深く考えずに発言していると後で困りました。

――楽しさと精神的な辛さのバランスとしてはどちらが強いですか?

今仕事が忙しいから大変なんですけど、最近やっとソフトを自分で色々できるようになってきたなって感じてて、そこの部分が楽しいですね。そういう意味ではポジティブな感情ですね。最初は「報・連・相」があまりうまくなくて指摘される部分はあったけど、段々とできるようになってからは精神的な辛さは無くなりましたね。

Oさんのこれから

――これからの展望については何かありますか?

転職などは特に考えていないんですけど、自分がパイロットなりたかったっていうところで、パイロットの道に行きたいなっていう気持ちはあります。実際に去年もパイロットの試験を受けたんですよね。まあ結果としてはダメだったんですけど。

――就活したときと同じ試験をもう1回受けたということですか?

私が就活やってた時のところはもう受けられなくて。大学生の時に最終まで行ってしまったので、別の航空会社を受けました。今年も試験を受けることを検討しています。ただ受験できる回数が決まっているので、おそらく今年か来年の受験がラストになります。 なので、もうチャレンジできる回数も少ないなと。

キャリアの分水嶺にいる

――なるほど。お仕事頑張りながら、それと並行して試験対策を行う感じになるんですね。

そうですね、対策としてSPIの勉強などを並行してやってる感じになります。ただ意外と仕事との両立が難しくて。仕事が忙しくなると帰る時間が遅くなるみたいな。まあでもspiとかの試験は適性検査とか普通に通るんだけど、その後かな。

――お仕事との両立が大変そうですね。

そうなんですよ。ずっとパイロットの就活で行ってたら、仕事の方が中途半端になるし、かと言って諦めるかって言われるとそれは違うなと。

――ここまでの話を聞いてみると、パイロットが予想以上にOさんの中で大きかったんですね。小学校の話がここまでパイロットが長く続くと思っていなかったです。

まあ小学生のころは飛行機が好きだったぐらいなんですよ。当時を振り返るとパイロットになりたいってあんまり思って無くて、飛行機かっこいいなくらいでした。そこから徐々にパイロットという職業を知って、という感じでした。

――小学生の頃の漠然とした憧れが、大人になるにつれ明確に、だんだんと強くなったんですね。

そうですね。結局そこにたどり着きましたね。今振り返っても不思議なんですけどね。でも就職した今でもこの想いをもち続けてるのは、大学生の時に試験の最終まで残ったからだと思うんですよね。一次試験とかで落ちてたら多分今なにも思ってなかったと思うんですけど。

――最終まで残ったが故にっていうことですか?

残ったが故にですね。パイロットって身体的になれる・なれないの条件が合って、その試験は通過したので、なれるところにいるはずなんですよね。

つぼみは花開くのか

さいごに

――最後にメッセージはありますか?

「意外と夢は叶えられるところにあるかもしれない」かな。自分が言えるのは。パイロットも調べんかったら多分受けてないだろうしね。そこは、意外となる道はあるよっていうところ

――夢や目標が遠いからといって、選択肢を完全に消してしまうのはもったいないということですか? 

そうですね。それはもったいないと思います。何かしらで関われたりはするだろうから、なりたい職業があったら色んな道があるよってことだと思います。パイロットになるのにも、4つか5つぐらいは多分道があるはずなので。

――ありがとうございました!

編集後記

小さなころに抱いたパイロットという夢を、大学生の時に真剣に考え、行動されていました。大学4年生で行っていた就活ではパイロットになることはできませんでしたが、仕事をしながら諦めずにまだ戦い続けています。このような成功体験だけでなく、紆余曲折や失敗体験もありながら歩んでいるOさんの魅力を、このインタビューを通して感じました。ひとつのロールモデルとして、みなさんの参考や励みになればと思います。

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