n.Q‖30代マッチングアプリ婚のわたしが知っておきたかったこと

かつて激務系外資で培養されていたミドサーのちょっと変わった婚活体験記。「30代マッチン…

n.Q‖30代マッチングアプリ婚のわたしが知っておきたかったこと

かつて激務系外資で培養されていたミドサーのちょっと変わった婚活体験記。「30代マッチングアプリ婚のわたしが知っておきたかったこと」というエッセイ形式のnoteを不定期で書いています。

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アラサー婚活コラム:CAになりたがる商社ウーマン

20代半ばのとある深夜、大手商社に勤める友人に白金高輪駅前にあるファミリーレストランに呼び出された。 開口一番、深刻な表情で彼女は言う。 今となっては笑い話だが、当時お付き合いしていた同僚男性に、キャビンアテンダントの女性と二股され、周りを見渡せば社内の素敵な男性も結婚相手はほとんどがCAだ、と言うことらしい。 わたしは、今でもこのシーンが忘れられない。外資畑で純粋培養されていた自分は感じることがなかった「日本社会におけるガラスの天井」の存在を、突如目の前に叩きつけられ

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    • 12.好き、だけでは続かない。夫婦であり続けるためには何が必要か?

      話題のドラマ「あなたがしてくれなくても」流行りに乗って鑑賞してみた。 主題はセックスレスだが、禁断の関係に陥っていくきっかけは2組の夫婦の婚姻関係のすれ違いによるものだ。 どちらの夫婦も、お互いを大切に想い合っている。一緒に過ごす時間も愛おしいものには変わりがない。でも双方の「愛情」の定義にはギャップがあり、生活に求めているものが決定的に違うのだ。 カップル、夫婦であり続けるために大事なことは何だろうか? わたしは、つい最近までそれは、お互いを想い合うことだと考えてい

      • 11.失恋したとき、復縁を考えているときに読みたい本9選

        5年にわたる関係に終止符を打ち、また独りになった。 まずはこれでもかというほど感傷に浸りたかったし、最初のうちは復縁を望んでいなかったと言えば嘘になる。 先人たちの体験談や物語にふれたくて、普段は読まない恋愛小説や映画鑑賞に没頭した。 人との関係というのは、一本の長い糸。どこかで途切れたとしても、生きている限りは交わることもある。 それを運命だったり、ご縁と表現したりするのだろう。 '男女の出逢い直し'がストーリーラインになっている物語に触れたかったが、巷には「どう

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        • 10.復縁についてのマイルール

          5年付き合った彼と別れたのは32歳のとき。 かつて自他共に認める「おしどりカップル」だった私たちは数年前のあの日から一度も連絡をとっていない。 SNSでのつながりも断ち、近況を知るすべもない。 5年間の付き合いの中で特別だと思っていた関係も、時が経てばありふれた陳腐なものだったと思い知らされる。 すがらないこと、そして別れたときとは違う、新しい自分になること これがわたしの別れ際のルールだ。 (少々プライベートな描写を含むので有料です)

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        アラサー婚活コラム:CAになりたがる商社ウーマン

          9.[アプリ婚経験談]プロフィール登録前に7割がきまる!?おすすめアクション3選

          34歳で話題のマッチングアプリ婚をした私。 実際に婚活をした期間は1年半くらい。その間たくさんのアドバイスや体験談に目を通した。 婚活アプリのアドバイスというと、プロフィールの書き方、メッセージのやりとり、振る舞い方などテクニック系の助言が多い。 それは時と場合と相手によるとしか言いようがなく、その都度オーダーメイドが必要で、万人に受ける特効薬はないに等しい、というのが正直な感想だ。 ただ、実際に自分で一通り経験してみて、個人的に婚活を始める前に準備しておいてよかった

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          9.[アプリ婚経験談]プロフィール登録前に7割がきまる!…

          8.アプリ婚活の要はメンタルコントロール

          つくづく思う、アプリ婚活はプロジェクトで、その要はなんといってもメンタルコントロールだと。 自分の強みや差別化ポイントは?市場のニーズは?競合にはどんな子がいるのか?1回のファーストコンバージョンにはどのくらいのリーチが必要か?そこからの検討期間はどのくらい? …というのはさておき。 心持ちとしてはプロジェクトのつもりで目的を達成するために、感情を持ち込まずに取り組む。その方が精神衛生上も耐えうる。 現代社会に彗星の如く登場したこのマッチングシステムのプロセスはまさに

          7.アプリで身バレしたくない。顔出しせずに成り立った私の婚活

          前回ちらっと書いたが、わたしはマッチングアプリのプロフィールで顔を出さずに婚活して、結婚にいたった。 理由は当時社内外多くの関係者と関わる管理職であったことと、対外的な取材や講演などもあったため、どうしても不特定多数への身バレを防ぎたいという浅はかな思惑があったのだ。 世の中にはプロフィールの顔出しがないことを不誠実だと受け取る方も一定数いるようで、顔が見えないことによって逃すチャンスもあることは事実。 なので決してこの方法を推奨するということではないが、部下を持つ管理

          7.アプリで身バレしたくない。顔出しせずに成り立った私の婚活

          6.アプリ婚活で高年収女性は年収を書くべきか

          TwitterのDMで「女性はマッチングアプリで年収を書くべきか?」という質問をいただいた。 これは断言する。 積み重ねたキャリアや経験、年収だって、婚活市場でも価値であり、立派な差別化要素だ。そう信じていたのでわたしは堂々と公開していた。 巷の婚活ハウツーでは高学歴やキャリア女性の受難のような趣旨で、年収をひた隠しにすることをすすめるアドバイスを目にすることもある。 残念ながらターゲット市場を狭めることになるのは否めないが、市場のサイズはさして問題にはならない理由は

          6.アプリ婚活で高年収女性は年収を書くべきか

          5.30過ぎたら足切り?キャリア女性はモテない?婚活市場価値に惑わされず我が道をゆく

          婚活マーケットには誰が言い始めたのかわからない、実にたくさんのセオリーがある。 とにかく需要曲線と供給曲線を鑑みて、自分の価値と見合った人しか選べない、ということらしい。 マッチングアプリのように、条件の選択が入り口になっている世界で起こっている現象としては想像に難くない。 前回アプリをダウンロードした経緯をnoteにしましたが、始めた時点でわたしは32歳。 そうか、自分の価値は刻一刻と目減りしている… 女性のプロフィールに年収を低く書くことをすすめていたり、とにか

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          4.婚活アプリは負け犬?抵抗あっても行動力しか勝たん

          海外でトーク番組の司会者がインタビューで言っていた、古代ローマの哲学者のことば。 受験、キャリア、婚活、そしていまは妊活。 人生の端々で背中をおしてくれる、わたしの行動指針になっている。 努力は必ずしも報われない。 でも、準備が整っていなければチャンスを掴むこともできない。 なりたい姿を描いて、その方向にとにかく進む。もしも結果がついてこなかったとしても、思いつくことはやりきって、後悔だけはしないように。 徐ろにiphoneを開いて、app storeのアイコンをタッ

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          3.32歳で5年付き合った彼と別れた日の話

          別れは32歳の冬。なんでもない水曜日だった。 仕事帰りにふたりで近所のお蕎麦屋さんに寄った帰り道、その瞬間はやってきた。 2020年。得体の知れないウィルスへの恐怖心から、人との距離が遠ざかっていたあの年。 その日を境に家族よりも近くにいた人が人生から消えた。 街中でふと流れる米津玄師のlemonに涙が止まらない。 呼吸困難になりそうな感情を抱えながらも、心のどこかで彼は戻ってくるのではと思っていた。 きっと離れたからこそわかる大切さもあって、この別れには必ず意味

          2.30を過ぎて、恋バナをしなくなった

          彼と付き合って5年が経とうとしている。 それはそれは平和な日々。 喧嘩もなければ、不満もなく。 久しぶりに会う友達に、 「そう言えば、彼はげんき?」 と聞かれれば、 「うん、元気よ。変わらず。」 と返すくらい。 お決まりの「ねえ、聞いてよ。」から始まる愚痴もなければ、惚気話をするでもない。 でも、そのくらいが心地よかった。 それに、いつからか友人の恋愛事情を詳らかにすることも少なくなっていた。 誰と誰が付き合っている、というような噂話は元々あまり興味がなか

          1.はじめに:ひとりでも生きていけてしまうわたしたち

          都内在住のミドサー。 結婚してもうすぐ1年が過ぎようとしているわたしの、あの頃の婚活体験記。 27を過ぎる頃、年収は一千万円を超えていた。 東京タワーの見える都心のマンションで眠り、夜が明けたら高層ビルのオフィスに通勤する。 欲しいものは自分で買えるし、家事だって人並みには。 自己完結で生きていけてしまうわたしが結婚に求めたのは、 気の合う、慈しむべき人との穏やかな暮らし。 そして今、それは確実にある。 誰かと毎日一緒に夕飯を食べるというのはなんとスペシャルなこと

          1.はじめに:ひとりでも生きていけてしまうわたしたち