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理想と現実1

病棟看護師 6年目

6年目と聞くと、キャリアビジョンとして認定看護師を目指すか、診療看護師を目指すか、特定行為看護師を目指すか、主任をサポートするチームリーダーをするか、教育担当として病棟の後輩指導、看護学生の実習担当を担うかなど、看護師の分岐点として何となく、何かを期待されたり、自分もその期待に答えようとしたり、考えていく時期だと思います。

ここでは、病棟の教育担当として、後輩指導、看護学生の実習担当として臨地実習指導者講習を5年目の時に、終了した看護師について話したいと思います。

臨地実習指導者として、講習に行って欲しいと病棟管理者はどんな思いで参加を願うか、考えたことがありますか?
以前の私なら、2つの理由に該当する人を選択していました。

① 人材教育に興味があり、公平性を感じる人
何故かと言うと、主体的に学び講習を終えて戻ってきたら、熱意に溢れ「学生の指導をしたい!」と意気揚々とモチベーションが上がり、周りのスタッフへの影響も、いい方向になりそうな期待で選びました。

② 高圧的で、感情のコントロールが効かない人。
何故かと言うと、講習に行く前から「なんで私ですか?」「面倒なんですけど?」と周りに言ってるのではないかと感じますが、理由としては講習に参加して、同じぐらいの経験年数の他の病院の看護師とグループワークなどをすることで、今の自分を知って欲しいからです。きっと講習に行ったら、変わってくれるかもしれないと期待して選びます。

でも、「この理由は私の幻想」でした。
という経験の病棟管理者も多いのでは無いでしょうか?

①②ともに、成長を期待して、病院のお金をかけて講習に参加してもらうのは同じです。私の経験に、講習に行かせなかったほかの看護師から「②の人は、講習に行かせる意味があるのですか?なぜあの人なのか?疑問があります。」と問われた経験があります。

なぜ選んだのか。

それは、人は期待する生き物だからです。
私は特に、「人は変わることができる」と期待することが多く、いつも騙されていると周りからどんなに責められ、言われても、期待することを辞めれませんでした。

自分が話せば、相手が変わってくれる。

この期待値が、自分の傲りだと気がつくまでには随分時間と研修代と自分投資にお金がかかった記憶です。

人は変えられない。自分が変わる方が早い。

色々なところで、聞いたことがありますよね。私はこの言葉に抗っていたのだなと思います。生育歴、教育環境、師と仰げる人との出会いなどに恵まれなかっただけ。人は誰でも、学ぶことで発達し、学習できる。そのタイミングは、人によって違うだけ。

その人達の、変わるきっかけになりたいと思っていました。今でも。その気持ちに引き戻される時もあります。

でも、そんなことおこがましい。

そうでしょうか。

病棟管理者の皆さんは、どうですか?

私はその頃の自分に、タイムリープできるなら色々教えたいことがあります。

【理想と現実】

私が今気になっている人は、②の理由で研修に行ったのですが、全くと言っていいほど管理者の期待を裏切っています。

続きは、また。


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