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ENTPから見た景色 #2 恋人がいなくて辛い人

「ああああ彼氏欲しい、彼氏、彼氏彼氏彼氏(以下略)」

これは知人が言っていた言葉だ。

特定の好きな人と付き合いたい、ではなくて「彼氏」という概念が来ることは面白い。

多分、誰でも良かったわけではないと思う。「良い」彼氏が欲しかったのだろう。彼女にとって何が「良い」かは知らない。顔か、適切な意思決定を行う能力か、人の話を楽しく傾聴できる性格か。
言語化してない「良さ」を沢山持った人。そんな誰でもない存在が、彼女が求めた彼氏なのである。(これはイデアの良い具体例なのかもしれない。少なくとも正三角形よりは好き)

「デートしたい」

彼女は続けてそう言った。

形而上(最近覚えた単語なので、どんどん使う)の恋人とデートをしたかったらしい。

よく分からない。と思った。

私は友達や恋人は、いる方が良いと思っている。欲しいか欲しくないかで聞かれれば欲しい。ただ、「友達」「恋人」「仲間」という単語に対して、いまいち強い思いを持てない。私がそれらを欲しがるのは「どちらかと言えばいると良いよね」という刷り込み的記憶と、該当する人と一緒に過ごした時に心地よかった気がするという曖昧な感情の想起。

つまり、「欲しいか?」と質問されれば答えはYesだが、のんびり生きている中で自然と浮かんでくる意見ではない。イデア的恋人とのデートも同じく。

話題としての「恋人が欲しい」も存在すると思う。彼女のように全力肯定する人、私のように曖昧に肯定する人、違いはあれど共感する人が多い話題だ。

でも、彼女の「彼氏欲しい!」は違った。魂の叫び。

出来ると良いな、と曖昧に思った。


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