見出し画像

逃げ若から極楽征夷大将軍を読む

逃げ若から南北朝に夢中。
直木賞受賞作品、極楽征夷大将軍を読んだ。
逃げ若ではとらえどころのない仇敵の尊氏が、極楽征夷大将軍では腑抜けだが後醍醐天皇大好き直義大好きなぼんやりお兄ちゃんになっており大変面白い。直義や師直の苦労話も微笑ましい。直木賞は大衆性を無視した難しい本というイメージだったが、大変読みやすい。なんとなく匿名掲示板のSSやふたばちゃんねるのレスを読んでるような感じだ。ただ観応の擾乱に入ると今まで仲良くやってきた尊氏、直義、師直の3人があの末路を迎えてもの悲しかった。
最初は電子書籍で買ったが、布教用に単行本も買った。それくらい好き。
以下、極楽征夷大将軍の好きなシーン↓

・逃げ若では尊氏と楠木正成の直接対決が描かれたが、極楽征夷大将軍では直接対決では無いものの自刃した正成と尊氏の対面が描かれる。
「正成殿は今度こそ本当に死んでしまったのだなあ…」という尊氏のセリフはなんとも心にくるものがある。
・和歌集に選んでくれた後醍醐天皇に最後までほのかな好意を持っている尊氏。
・尊氏を支え続けそれもあってか長年子供に恵まれなかった直義についに子宝が…のシーン。
・高師直が弟(高師泰ではない)を比叡山に惨殺され寺社仏閣に怒りを顕にするシーン。
他にも沢山ある。

まとめ
逃げ若から入ると当然だがそれぞれキャラクターが違うが、こちらも同じくらい魅力的な尊氏や直義や師直がいる。逃げ若ファンもぜひ読んで欲しい。

#逃げ若
#逃げ上手の若君
#極楽征夷大将軍
#ジャンプ
#読書
#直木賞

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?