ディスクレシア障害を知っていますか?

今朝4時からNHKラジオ深夜便の「明日へのことば」でディスクレシア障害(
読み書き障害
)のことをNPO法人「EGDE」の藤堂理事長が自身の体験を交えて話をしました。
理事長の息子さんは漢字の読み書きに難があって、小・中学校での生活に苦労し、高校は英国に留学した。そこで学校長の勧めでディクレア障害の有無を判定するテストをしたら、学校長から「おめでとう! 早速ディスクレシア障害に対応したプログラムを始めましょう」と告げられた。学校長の話は理事長のそれまでのを不審事項を一掃するもので、以後息子さんは安定した学校生活を送って行った。現在は東南アジアの大学の教授として教鞭をとっているそうです。最近、大人を対象としたテストが可能になり理事長も受けたら、「立派なディスクレシア障害である」と言う診断が為され、理事長も大喜びしていると。理事長は高校生までは外交官だった父親と英語圏やフランス語圏で生活し、高校生の時に帰国子女になった。帰国子女にありがちな評価「英仏語は堪能だけど日本語はいまいちね!」を真に受けて生活していたらしい。例えば「短」という漢字を書こうとした時、豆は右なのか、左なのかと悩んでいたそうです。漢字を読めても正しく書けないと言うことは立派な障害であるらしい。素晴らしい芸術家や料理人の中に日常行動に「?」が付けられそうな人がいるが、これもディスクレシア障害の典型らしい。
理事長はこのような障害があることを啓発し、教育の機会を逃すことを防止するためにNPO法人「EDGE」を立ち上げて、早21年を経過しているそうです。
ディスクレシア障害は医療用語(分野)であるが、英国では教育の場で診断し、対処している。我が国は医療分野で診断するも教育の場へフィードバックしないので障がい者や家族の負担軽減につながらないそうです。正しく、縦割り行政の典型と言えそうです。日本の学校(行政)は横並びを第一に考えて教育をするので本人が目指す事を無視する傾向にある。幼稚園・小学校の徒競走で手を繋いでゴールインする所もあり、横並びの典型でしょう。そのくせ、入学試験などは塾だ家庭教師をつけて、他人を蹴散らすことを子供に教えている。
ディスクレシア障害と言う言葉を的確に表す日本語訳がないので理事長が自身の経験から「読み書き障害」と名付けたようです。この障害を持った子供には特定の分野では突出した能力を発揮するらしくて、その芽を日本の教育界は摘み取る手伝いをしている。世界の著名人の中から「私はディスクレシア障害を有している」とカミングアウトする人が出てきているそうです。
話は変わるが、地球温暖化対策等で「水素が最適だ」と言えば水素にまっしぐら、「電気自動車が良い」と言えば、どこもかしこも電気自動車にまっしぐらです。そこにも横並び精神が発露されているのが悲しいね。

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