都市ガス第3位の東邦ガスが動き出したが

東邦ガスがCO₂とH₂を合成して合成ガス(e-メタン)製造を知多市の自社工場で行うことを盛んにPRしている。合成ガスの製造量は多くないが自社の供給ルート(パイプライン)に圧入できることが強みだと言っている。ただ、東邦ガスはCO₂排出量も水素ガスの入手量が少ない欠点がある。
さて、知多市と東海市の工場地帯にはCO₂の発生量が多い工場が目白押しである。筆頭は日本製鉄㈱名古屋製鉄所で、次はJERA知多火力、JERA知多第2火力で、さらに小粒は愛知製鋼㈱知多工場と大同特殊鋼㈱知多と東レ東海が続く。出光興産愛知製油所(石炭火力あり)やENEOS知多製造所も
知多市に液体水素を輸入し水素供給基地化する計画(トヨタが主導)はさっぱり進んでいないようですね。

大型船増便の余地があるのだろうか?


伊勢湾北西部+名古屋港は危険物(液体水素or液体アンモニア)を運搬する大型船を受け入れる余地があるのだろうか??
名古屋港の奥には浚渫土砂が高さ18mにもなっているポーランドがあり、名古屋港管理組合の言では「名古屋港は浚渫し続ける宿命にある」であり、大村知事が就任する前からの懸案を誰が責任を以て処理するのだろうか??

日本製鉄㈱名古屋製鉄所は水深が浅いことから鉄鉱石や石炭の荷役に苦労し続けている。早くカーボンニュートラルを達成できれば、石炭運搬船が不要になるし、高炉1基を大型電炉化すれば鉱石運搬船も減便できる

JERAはCOボイラ排ガスが相手でCO₂濃度はppmレベル、名古屋製鉄所は高炉の排ガス(BFG)は数%レベルだが粉じんが多い。どちらも数10万㎥N/hですぐそばで処理しなければならず、合成ガス製造設備の設置場所で悩むことでしょう。


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