わが国は法律を作るのも下手、守るのも下手ですね!!

クロ現で「何故、いじめが無くならないのか? いじめ対策法が施行されて10年もたつのに?」と桑子MCが言っていたが、桑子MCが自分の考えを表明しないのはジャニーズ事務所問題に通じると考えは私だけか??
私は我が国には法律を作り、国会で上程するのは官僚ばかりで与野党の議員は重箱の隅をつつき、自分達に有利な文言を押し込むことに熱心です。そのため、法律としての整合性が損なわれることに注意を払わない。一度、フローチャートに落とし込んで前後・左右・上下からチェックして、不整合がないことを確認して欲しい。
水素ステーションの所長(保安監督者)を務めている時、高圧ガス保安法では保安監督者の選任要件に違和感を感じ、経済産業省や愛知県産業労働局と法の不整合を侃侃諤諤の議論をした。論点の一つに「水素ガスを高圧化(省圧)した経験が6ヶ月以上」と言うことがあります。水素ガスを日常的に扱っている事業所は少なく、それを高圧ガス化する職場は更に少ないので保安監督者の要件を満たす人がいないので、水素ステーションの整備は困難を極めると思った。幸か不幸か水素ステーションは全国で160ヶ所に留まっているので人手不足は表面化していない。

法律の立法精神を理解していない人が運用する弊害

私の古巣である新日本製鉄㈱の労働災害が一向に減らない事に危機感を持っていたら、労働基準法の前文に「この法律は労働者の血と涙によってできた。この法の基準以上の措置を拒むものでない」と書いてありました。しかし、現実は労働基準監督署ですら企業経営者の言いなりになっており、前文は死文化していると感じています。例えば、労働基準監督署は当事者からの申告しか受け付けないことがあります。

名古屋製鉄所で気付き、申告したこと

①動力工場の運転員がガス中毒で死亡した時、2,3日経過すると「被災者は自殺したようだ?」というデマが流布されたので、製鉄所長に猛抗議をした。所長の反論に対して「火のない所に煙は立たぬ」の言葉のようにそのような発言をした人がいるはずですと。後日、所長名を自書した『安全な製鉄所作りに努力しますので時間を下さい』という手紙を貰った。
後日、製鉄公園まつり会場で所長に「二村さん、約束が守られていません」と直接抗議したら傍にいた副所長は鳩が豆鉄砲を食ったように驚いていた。
公衆の面前で抗議したので多くの人が目撃しています。
更に別の人から「ガス漏れを起こしたのは不可抗力であったとする」という実験をさせられた。死亡した人に加えて、不正実験に加担させられた人も不幸にしている。
②労働災害が起きると原因を調査し、調査結果に基づいた安全対策を災害報告書にまとめて、所内に回覧し、情報共有する仕組みになっている。冷延工場の酸洗ラインで死亡災害が発生した。その調査内容は現場を見ないで作文した内容だったので意見上申した。安全掛の社員に「そんな危険な場所に近づくはずがないので再調査しなければ、無意味な安全対策になる」と。
③第2製鋼工場にある酸素ガスホルダー(最高圧3MPa)に接続する酸素配管の傷を見つけ、製鋼整備課と防災管理Grに申告するとごまかし処置をして、私の行為を「ルール違反だ」と嘘の上に嘘を重ねた。この問題は完全解決をしていないので、注目しています。
④高所から墜落して死亡するケースが目立つが安全帯のフックをかける場所が無いことを知りながら、作業者に責任を押し付けることが多すぎる。



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