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Web小説書きがジャンプ+主催の漫画家さん向けのイベントに行ってきた【漫画家のツドイ】

2023年6月25日に行われたジャンプ+主催の漫画家向けイベント『漫画家のツドイ』に、運良く参加することができたので、その体験記を軽く書こうと思います。


参加するまでの経緯

『漫画家のツドイ』は、マンガ作りに役に立つトークショーがあったり、編集者とお話ができるコーナーがあったりする漫画家さん向けのイベントです。

私は単著を出したこともないワナビのWeb小説書きですが、リリース当初のWorldMakerのβ版は結構さわっていて、興味本位でマンガノというサイトのアカウントも取得していました。
だからギリギリ資格満たしてるしワンチャン行けるかも、と軽率に応募してみたら当選できて、それからもうしばらくの間わっくわくでした。

私はジャンプLIVE時代から読んでるそれなりのジャンプ+のファンですから、その人たちが主催するマンガ作りについていろいろ聞けるイベントに参加できるのは、読者としてもワナビとしても嬉しいのです。

そんな感じでちょっと浮ついた気持ちで過ごしていた私は、直前には反動でちょっとネガティブになりつつ6月25日の前日を迎え、地方民なので夜行バスに乗って東京に向かいました。

ちなみに新幹線ではなくて夜行バスを選んだのは、(集英社さんの作品じゃないけど)まどさわ窓子先生の『おかえり、南星バス』を読んで久々に夜行バスに乗りたくなったからです。

いざ会場へ

で、新宿バスタ周辺で時間をつぶして会場に行ったわけですが、木目調のイベント会場も適度にフォーマルな服装で迎えてくれる運営の人もお洒落で、あまりにも洗練された雰囲気にちょっと焦りました。

でも飾ってある作品やパネルはキョンシーX(私は九天様が好きです)とかお馴染みの作品やキャラなので、ジャンプラ読者的にはそこでちょっと安心できます。

↓公式関係者のアカウントによる会場の様子(写真下手なのでお借りします)

内容はメイン会場がジャンプラ作品の原画とプロの漫画家さんの展示とトークステージ、あとは別室に持ち込みコーナー(予約制)とフリートークスペースです。
トークショーの待ち時間とかに隣の人とお話しできるかもと期待していたのですが、全然そんな雰囲気じゃなかったので、フリートークスペースで素敵な作風の漫画家さんと交流できたのはラッキーでした。

会場の動線や人口密度には少々問題がありましたが、今回は初開催なので、関西で予定されている二回目はもっと良くなってるんじゃないかなと思います。

↓公式アカウントによる会場の様子(写真下手なのでお借りします)

Web小説書きが参加した結果

微妙な実績しかないWeb小説書きが行って大丈夫だったのかというと、漫画愛があればわりと何とかなりました。

持ち込みは愛ではどうにもならず無事撃沈したのですが、イベントそのものはすっごく楽しかったです。

特に他の漫画家さんの作品を読ませてもらっていたときが、来て良かったなあと思えましたね。
編集者さんは売るための目線で読むので、描き手が何を描きたがっているかとかは創作者同士の方がはっきりとわかる気がします。(もちろん相性もありますが)

そんな感じで私にとっても良い経験になりましたし、半端な人間がうろうろしていたことがわずかでもイベントにプラスになっていたらいいなと思います。

トークステージで印象に残った、連載と読切の話

フリートークスペースでゆっくりしすぎて、一部のトークステージしか聞けなかったのですが、中でも印象に残ったのは編集者の片山氏が「読み切りは表現で、連載は商品性」と語っていらしたことと、副編集長の籾山氏が「ジャンプラは長期連載だけでなく、読切と短期連載に取り組む漫画家さんたちも受け入れたい」とお話していたことです。(どちらも超意訳)

長くコミックスを売らなきゃいけない長期連載は商品性が大事な一方で、読切は短い分趣味に走っても何とか世に出せるところがある。

で、今までどおりなら普通に儲かるのは長期連載なんだけれども、SNSでバズるのは商品らしい長期連載よりも、趣味に走った読切だったりもする。

そういう現状を踏まえて、長期連載ではないもう一つの別の稼ぎ方、みたいなのをジャンプラは模索しているのかな〜とうっすらと思いました。

読切や短期集中連載で売れているジャンプラ作品は今のところタコピーやルックバック等の特例だけですが、最近は海外ドラマの話数も短くなってますし、漫画もコンパクトな人気作がもっと出てくるのかもしれません。

漫画家のツドイ、という題目

ちょっと思っていたのは違ったのは、事前の開催告知だとプロも志望者も趣味勢も皆集まれ、って雰囲気だったのに、行ってみると全員プロを目指していること前提の空間だったことでしょうか。

もう少しプロになる、なれないではなく、漫画を描く喜びそのものを共有できる場として機能してくれたら、さらに最高なんだけどなぁと思いました。
具体的には、描き手の交流や意見交換がよりしやすかったり、編集者が編集者としてでなく、漫画が大好きなプロの読み手としても存在していたりもする…、そういうイメージです。

集英社さんも商売でやっているので難しいとは思いますが、ジャンプスカウトキャラバンじゃなくて、漫画家のツドイっていう題目で行われるイベントであるなら、今後はそういう方面にも期待したいです。
コミティアみたいに本を買う場所じゃなくて、とりあえずお互いに読みあえる場所、みたいな感じで。

あとジャンプ+って、コミコパとかマンガノのマンガフォリオとかWorld MakerとかジャンプPAINT by MediBang とかいろいろ面白いことやっているので、そういうものの広報も見たかったです。
便利なものを知らないまま過ごしている漫画家さんも結構多いみたいなので、次回にはぜひ。

おわりに

「漫画家のツドイ」はポテンシャルの高さを感じさせる、とても楽しいイベントでした。
漫画家さんたちの世界を垣間見させてくださり、ありがとうございました。

お土産も大事にします!



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