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いくら人を見ても泥棒と思えない

5月のはじめ、4日間の休暇を取った。
その間に、社用iPhoneのケーブルが私の席からなくなった。
周囲に尋ねると、同僚の1人が「どうしても必要で借りた。返す時は、デスクの上に置いておいた」と言った。
でも、私が出勤した時にはデスクの上にはなかった。

デスク下のあまり目につかない所にいつも置いていたものを、“上”に残さないでくれ!と思った。

物品管理の担当者に相談したが、「紛失は弁済」という冷たい返事。まあ、ケーブルは大した金額ではないけど。

私が休暇前に片付けなかったのも、うっかりしていた。
ケーブルは引き出しにしまおうかな、という考えが頭をよぎったのだが、ちょうど部署異動の引越しもあってバタバタしていて、結局忘れてしまった。

私は性善説で生きていると思う。
悪い人がいるかもしれない、他人が自分に害を与えるかもしれないという感覚が薄い。気をつけるようにはしているけれど、身につかない。

もっと言えば、なにかいいことがあるといつも思っている。最悪の事態を想定するのは苦手。もし困ったことになったら、その時考えて対応する。今までそれでやってきた。この先もそれでなんとかなる気がしている。根拠はとくになし。

そのほうが私にとっては生きやすいのだと思う。
損をすることもあるし、困ったことになることもある。
でも、いろいろなことを疑いながら過ごすことのほうが、私にはストレスになる。

ただ、ひとつ、自分のための予防策としては、あまり治安の悪いところには住まないことかな、と思っている。今後住むところを決める際の条件になると思う。

タイトル画像は、先日訪れたア・コルーニャの岬。スペイン北西部の街で、大西洋をはじめて見た。

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