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マスクとサングラス

日本に帰国して半月。
外に出かけて不思議に思うことは、
マスク、なんで外さないんだろう。
というのと、
サングラス、なんでかけないんだろう。
ということ。

マスクについては、多くの人がこの疑問を共有しているはず(少なくとも、着用義務が解除された瞬間からほとんどの人がマスクをしない国からやって来た人は)。
一体、いつ外すの?必要かどうか考えたことある?と思う。
娘と話していて、中学の体育の時間さえ彼女以外のクラス全員がマスク着用と聞いて、さすがに驚いた。そして、その環境にあって、一日中マスクをしていない娘のマイペースさが好きだ。

サングラスについては、メキシコとスペインに住んでいた間に、出かける際にはいつも持ち歩くようになった。強い日差しから目を守る必要がある。
日本の日差しだって、なかなかだと思う。
紫外線はもちろん有害だし、それに、まぶしさに目を細めるのは目元にシワができる原因になる。明るい太陽の下、サングラスなしで外出するのは無防備に感じる。でも、サングラスをかけているのは(外見から判断して)日本人ではない人ばかり。
私は目元を保護したいのでサングラスをかける。小学校に息子を迎えに行く時もかける。ほかの保護者とか先生から見たら、ちょっと変な人なんだろうかと少し気にしつつ。スペインではまったく違和感ないのになぁ…。

基本的に、人は不快を避けて快感や安堵感を求めると思う。
今、日本に暮らす人の大多数にとって、マスクをするほうがしないより「快」なんだろう。マスクをすると身体的には不快のほうが多い(まさか、この感覚がズレているとは思わないが)。けれど、周囲から浮かない安心感がある。
サングラスをしないのも、“サングラスをかけた怪しい/気取った人”になるより、まぶしさを我慢するほうが「快」なんだろう。たぶん。

それにしても…。
口元は積極的に隠し、目元はあえて隠さない。この行動には、なにか文化的な理由でもあるんだろうか。


タイトル画像は、鴨川。帰国して、今は京都に住んでいる。
桜が満開のこの日も、私はもちろんサングラスを手放せなかった。

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