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良い夢、悪い夢

良い夢は、綿菓子みたいにあっという間に消えてしまう。甘い後味だけ残して。
一方で悪い夢は、目が覚めてからも瞼の裏に焼きついて離れない。

不穏な雰囲気の夢をたまに見る。見知らぬ人物(男、女、子どものこともある)が現れ、私をどこかに連れ去ったり、家の中に勝手に入って来たりする。
そんな状況に対して、夢を見ている私は「抵抗しなければ」と考える。
数日前も、枕元に黒い人影が立っている夢を見て、攻撃するつもりで実際に脚を蹴り上げて目が覚めた。もちろん空振りで、誰もいなかった。

今朝は、めずらしく良い夢を見た。
目が覚めた時には一旦忘れていたが、しばらくして、「こんな夢を見た」と思い出した。夢の情景を頭の中で再現しながら、懐かしい記憶を辿っているような気持ちだった。一時間も経っていない出来事で、それもただの夢なのに。
その夢には、しばらく会っていない友人が出てきた。今週末、会えないかと友人から誘われるが、あいにく私は予定がある。残念だけど、また今度会おうね、と話す。
それだけなのだが、夢を見ている私はとてもやさしい気持ちで、友人のことを好きだと思っていて、穏やかな夢だった。
こんな夢なら毎日見たいな。

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