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去年より60日短い夏休み

スペインの小学校と日本の小学校、違いはなんだろう?

息子の小学校(日本)の個人面談で、先生とこんなやり取りをした。
先生「仲の良い友だちもできて、授業も積極的に参加していますよ」
私「息子は日本の小学校はほとんど通ったことがなかったけれど、馴染めているようでよかったです」
先生「スペインの学校はどんな感じだったんですか?」

先生の質問に対し、私は、「モンテッソーリ教育の学校だったので、スペインの標準とは違うかもしれませんが、一人一人を大事にしてくれる感じでした」とか言った。
とは言え、日本の小学校も個々の生徒に対応してくれると思う。

改めて、スペインのあの学校はどうだったかなぁと考えてみる。

・多様性
息子の担任の先生は髪が青色だった。明るくて懐の深い、すてきな先生だった。
西英のバイリンガル校ということもあり、先生方も生徒たちもいろいろな人がいて個性的だった。我が娘、息子もそうだけど。

・にぎやか
息子と娘の意見が一致するのは、「うるさい!笑」ということ。実際、入学前の見学で、食堂の喧騒には圧倒された(コロナ対策は一応あったのだけど、お構いなし)。食堂のおばちゃんはマイクを使って話し、それでも声が届かない時は「お黙り!」と叫ぶ。
それに対して、「日本の学校はめちゃくちゃ静か」だそう。
そういえば、スペインでは体育の時の整列がなかった。先生の周りにバラバラと集まって、あぐらをかいて座る。授業の開始終了の「起立、礼!」もなし。
4月に、転入生の息子に付き添って始業式に参加して、立ったり座ったりお辞儀したりの繰り返しにうんざりしたことを思い出す。

・学習面はゆとりと自主性…かな?
宿題が少ない。平日は少しだけ宿題が出るが、週末や長期休暇は宿題なし。しかも、夏休みは3ヶ月。日本より年間授業日数が30日ほど少ない。教育水準は違わないのに、なぜそれが可能なのだろう。勉強する子としない子の差があるのだろうか。
ただし、勉強が楽かと言えばそうでもない。学年が上がるに連れて大変になる。中学生の娘は、度々苦労しながらテスト対策に追われていた。言われたことをやるだけの宿題より、よっぽど難しい。小学校から落第があり、実際に同じ学年を2回やる子はいる。


娘も息子も、今は日本の公立校に通っている。配布資料の内容や保護者会の活動が私の子どもの頃とまったく同じ(地域も時代も違うのに!)であることに驚く。もちろん、4年ほど前に日本で子育てしていた地域の学校とも同じ。既視感でいっぱい。

それはともかく、我が家の2人は日本の学校に通って無事に1学期を終えた。
宿題もあるけど、夏休みを楽しもうね!


タイトル画像:
鴨川の飛び石を渡る息子。
このあと、向こう岸の“ふたば”の豆餅を買って帰った。縁起物なので、祇園祭のちまきも買った。そうしたら、笹の葉のちまき(餅は入っておらず、食べられない)をくれた。京都の家の玄関先に下がっているのは、これだったのか。

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