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3BP OOPの時のCB〜GTOw意訳記事〜

CB OOP 3BP 日本一丁寧な意訳
〜by GTOwizard Blog〜

はじめに

今回の記事は、GTOw Blogの意訳と加筆です。
本記事で紹介することは、MTTとCashのどちらにも当てはまることなので、ぜひ最後まで楽しく読んでいただけれな幸いです。

前回の記事はこちら


3BP 時のOOP CBへの危険性

OOP vs IP 3bet-pot

SRPでのOOPからのCBは、危険な可能性があります。
これは、ColdCallレンジがPreFlopRaiserレンジとEQが同等になる傾向があるからです。言い換えると、平均的にFlopが開いた後であれば、ポジションアドバンテージによりCallerの方が有利になりやすいのです。

しかし、3BPではこのことは対象ではありません。OOPの3betレンジはCallerレンジよりも強いレンジであり、2BPと比べると3BPでは、SPRも低いこともありポジションはさほど重要ではなくなります。
よって、OOP時の高頻度CBは通常、正しいアクションとなります。

・3better側のレンジ

3better側のレンジアドバンテージへの理解を深めるために、以下のシナリオを考えるとします。

・状況
ES 40bb ー BB vs UTG 3bet-pot
UTG: 2.3bb Open Raise / CALL
BB: Re-Raise 9.2bb

BB側は、既存のBBに加えて8.2bbをポットへ投資をしていますが、相手のアクションが終了していません。これにより、Opener からの4betAIをされる危険があります。
一方、UTGは追加で、6.9bbを投資することでアクションが終了しFlopをみることができます。この既存の2.3bbは、ブラインドのような働きをしていることになります。
つまり、このUTGのCALLは誰か別のプレイヤーからFoldさせられることのないアクションのため、CALLというアクションには内包したリスクを含まないということです。さらに、UTGはCallする分にはFoldさせられることなく、ポジション優位があるため、BBより弱いハンドでCallすることが可能です。
以上より、
Open Raiserは良い額でFlopを見ることができ、
かつ、BBよりも弱いハンドレンジでCallすることができると言えます。

例 MTT

では、例としてMTTにおいてのシチュエーションを考えていきましょう。

MTT、ES:40bb、UTG vs BBとします。
左図: BB 3betレンジ 右図:UTG vs BB 3betレンジ

引用GTOw

この時のBBのUTGに対するEQは、54.4%。
それに対して、UTGのEQは、45.6%
となっています。
このことより、
「BBの3betレンジは、UTGより強いハンドレンジである必要があるということ」です。

では、SBの3betと何が違うのか?
ということが疑問として上がると思います。

お気づきかもしれませんが、SBの場合、「Foldさせられる確率」というものが存在します。
その理由は、BBからの cold 4betがあるためですね。
もしBBから4betが飛んできた場合、ハンドによってはFoldしなくてはいけません。
言い換えると、SBでUTGからのOpenに3betした場合、BBのアクションが終わっていないため4betされるリスクがあると言えます。
故に、SB 3betはBB 3betよりもEQが高くなるということです。

「SB 3bet > BB 3bet」

よって、SB vs UTG 3bet-potの時の互いのレンジEQを比較すると
SB EQが56.3%
UTG EQが43.7%
となり、BB vs UTGよりも、UTG EQが2%ほど下がっていることが確認されました。

一般的な3BPでのCB戦略

3betterは、明らかなEQアドバンテージを有しており、特に、SPRが低い場合、ポジション差があまり顕現しないため、高頻度でCBを打っていくでしょう。

では、スタックサイズ毎でのCB頻度を見ていきましょう。

引用 GTOw

BBとSBの戦略は、似ていますが、わずかにBBの方がSBよりもCheck頻度が多くなっています。
この理由は、SB 3betレンジの方がわずかに強いため、比較的にBBCheck頻度が高くなるからです。
よって、SBは平均EQがBBより高いため、SB が弱いハンドでSmall Betをすることで、EQの優位性を押し付けることができます。

引用 GTOw

上図より、OOPのCB頻度は浅いスタックになるほど高くなります。
OOPがポット構築するリスクの一つとしてのちのストリートでのプレイアビリティの難しさを考慮すると納得がいきます。スタックが浅い場合は、SPRの低さゆえにリバーまでにALL INしやすく、ポジションアドバンテージの価値が減少しているため、小さいCBによるFOLD EQを得られやすいのです。
< vs ポジションによって変わるCB頻度>
オリジナルレイザーがLate Positionの方が、SB、BBともにCB頻度が低くなるということです。

例を見ていましょう。(※GTOwBlogにはありません)
NL500 Cash Gameです。


左図は、BB vs UTG、右図はBB vs BTNです。
OOP側であるBBが高頻度でCBを行っているのに対して、vs Late aPositionであるBB vs BTNでは、Check頻度が増加しています。
つまり、
「vs ポジションが、Lateになればなるほど、Flop CB頻度が減少しCheck頻度が増加する」
と言えます。

では、この原因はなんでしょうか。
実は、オリジナルレイザーがLatePositionであればあるほど、3bettterレンジに比べて、Callレンジが強くなることが原因です。

ここで表にして整理しましょう。

表より、
3betCALLレンジが強くなっている相手に対し、小さいCBを打ってはいけない
ということがわかります。
ゆえに、CB頻度が下がると言えるでしょう。
(※GTOw Blogにはありません)

・3BPローカードPlaying

654rを見てみましょう。

654rは、スタックによってBlindの戦略が劇的に変わる良い例です。

引用GTOw

40bbの場合、OOPは、SPR= 1.5であり、AIまでかなり近いため、Nutsとしては、AAやKKなどのあらゆるペアが想定されます。
このSPRの低さにより、OOPの戦略はシンプルになります。
K6のようなVulnerableペア(脆弱なペア)は、ALL INすることで後のストリートをプレイしなくて済みます。
AAやKKのような強力なペアは、相手のブラフRaiseや、フロートを誘い込みたいので、小さなBetを仕掛け、ターンも引き続きNutsとしてプレイすることができます。

一方、100bbの場合、SPR > 4となってしまい弱いペアで危うい状況になってしまいます。加えて、後のストリートでのプレイを困難にする、そしてポット構築を避けるために、BBはCheck とBet10%という戦略をとります。

ここでSB 3betに関しても紹介しましょう。

SB 3betレンジはBB 3betレンジよりも、よりLinearリニアーレンジになります。
よって、スタックが深い時のSB 3betでのLawカードは最悪です。

しかし、40bbの場合、SB戦略はBB の戦略に似ています。ALL INすることはありませんが、CHECKすることもありません。Small ペアの数が少ないものの、ほとんどの場合、自分が持っているペアでBetしています。
(下図)

続いてAhighをみていきましょう。

Aハイボード

A64rは、とても有利なボードです。40bbであってもレンジ全体で小さいBetができます。
SBの戦略例をみていきましょう。
SB戦略:

レンジ全体でCBを打っていることが確認できます。

では、100bbだったらどうでしょうか。
SB 100bb

BB 100bb

上図をみると両方ともSDVのあるポケットペアと、AhitのWEAK KickerでCheckをしています。

結論

3BPでは3better側がEQアドバンテージを有しているため、OOPであってもCBを積極的に行うことができます。
実際には、SPRが低いため、ミスプレイになることはほとんどありません。
しかし、。スタックが深い時にCheckレンジを強いられるますが、654rのような最悪なFlop以外であれば、積極的にBetをすることで利益を得ることができます。

まとめ

vs ポジションが、Lateになればなるほど、Flop CB頻度が減少しCheck頻度が増加する

Stackが深い時ほど、Checkレンジに気をつけなければいけない。
ただし、Lawボードを除けば、積極的にBetすることで利益を得られる。

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