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多様な歌声と表現力で紡ぎ上げる NCTのボーカリストたち

ダンス、ボーカル、ラップ、ヴィジュアルと総合的にオーディエンスを圧倒するK-POPシーンにて、ダンスが上手いグループは本当にたくさんあります。しかし、メンバー大半の歌唱レベルが高いグループはNCTだけと言っても過言ではない気がします。そこで今回はNCTの楽曲のなかで、ボーカルラインに注目していただきたい曲を紹介していきます。

NCTが誇るメインボーカリストによる
珠玉のウィンターソング

SMエンターテインメントの音源公開チャンネル「SM STATION」にて、2019年に公開された「Coming Home」は、NCTを代表するボーカリストであるテイル、ドヨン、ジェヒョン、へチャンによるバラード。メンバー内でも群を抜いた歌唱力と言える4人が歌うこの曲は、いつも自分を待ち続けていてくれる大切な人への感謝、愛を歌っています。暖かいけど少し切なくもある歌詞を語るようにメロディーに乗せる彼らは、歌が上手いのはもちろんのことで、歌い始めた瞬間に「Coming Home」という物語へ引き込む表現力を持っています。私はこの曲が本当に大好きで、1度でいいので生で聴きたい曲のひとつです。


情感たっぷりに歌い上げる
NCT 127史上最も美しく切ないミディアムバラード

先ほど紹介したテイル、ドヨン、ジェヒョン、へチャンの4人はもちろん、他のメンバーの歌唱レベルも高いNCT 127による「Back 2 U(AM 01:27)」。この曲は彼らの2ndミニアルバム「Limitless」の収録曲ですが、最近のライブでもアレンジバージョンが披露されるなど、本人、ファンともに愛されている曲のようです。私もこの曲がNCT 127の中で1位2位を争うほど大好きで、彼らを本格的に好きになったきっかけの曲とも言えます。自分勝手に振り回してくる彼女への心の揺らぎを歌っているのですが、踊らず歌声だけでここまで見事に表現できる彼らには脱帽です。また、この人数で歌っていると(NCT 127は特徴的な声の方もいるので)、人によっては声同士が喧嘩してしまうことがありそうなのに、上手く溶け合っているのが不思議です。特にラストのサビのハモリ部分は鳥肌ものなので、ぜひ聴いてみてください。


爽やかな歌声と力強いビートで魅せる
NCT DREAMの甘酸っぱい初恋

NCT DREAMの1stシングルアルバムのタイトル曲となった「My First and Last」は、初恋を最後の恋にしたいという、若さならではの大胆で可愛らしい10代の恋をポップに歌った1曲。当時全員が10代である彼らが歌うからこそ説得力のある曲です。この「My First and Last」にも言えますが、NCT DREAMはK-POPというよりも洋楽に近い音の楽曲を得意としているような気がします。特にメインボーカルのへチャンは、マイケル・ジャクソンを大好きなアーティストに挙げるだけあり、洋楽要素の強い曲との親和性があります。


歌声・メロディー・歌詞のすべてで訴えかける
威神Vのドラマティックな世界

威神V(Way V)のボーカルラインであるクン、テン、シャオジュンの3人による「Horizon」は、3rdミニアルバム「Kick Back」に収録されたバラードソングです。ドラマティックなメロディーがとにかく美しいこの曲は、力強さだけでなく繊細で優しい声が持ち味の威神Vのボーカルラインにとてもよくマッチしています。そして、この曲の中国語タイトル「天空海」や、愛する人への距離や気持ちを空と海に例える歌詞に注目すると、より一層美しさと切なさが増します。


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