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キャッチコピーがおっさんを救う

「女子高生の香りがするボディーソープ」
少し前だがTwitterで見かけて即買いした。
おっさんなのにだ。

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女子高生になりたいんじゃ無くて、そんなこと言われたら試さずにはいられないからだ。
けっして、自分の腕枕に希望を抱いたりはしてないからね。
そんなおっさんはアウトだ。

早速、使ってみた。
特にいい香りとかでは無く、爽やかな使い心地。
あれ?ちょっとスースーする。
きんた◯の裏がスースーする。
女子高生の香りの俺のきんた…
そんなおっさんはアウトだ。

そんなことはどうでもいい。
香りなんてイメージの延長だと思ってるし、
香りが女子高生だろうが広瀬すずだろうがどうでもいいのよ。
「女子高生の香りがする」って表現した事に衝撃を受けた。

石鹸でも満足なはずのおっさんがその一言で心を動かされ、その場でボディーソープを買っちゃうんだから。
この前、詰め替えたばかりなのに。

心を動かすキラーフレーズ。
これにすごく興味が湧いた。
こだわりのないおっさん達の心さえ掴めれば商品は売れる。
おっさんはその一言で救われる。

日常使うけど、こだわりのなさそうなものがいい。
・歯磨き粉
・トイレットペーパー
・ゴミ袋
・牛乳

もうみんなに届くフレーズは求めてない。
俺が興奮出来ればいい。

「広末涼子の歯磨き粉」
最初から意味わからんよね。
広末ってつけると何でも売れる時代があったんだよ。
広末の目覚まし時計欲しくてバイク買うやついたんだから。

「T.M.Revolutionのあのトイレットペーパー」
多分舞ってたよね。これ。
学校でやって怒られたでしょ?
大人になってもやりたい。

「ミスチルの歌詞に出てきたあの夜のゴミ袋」
そんな曲ないけどアルバムにも入りそこねた幻の曲をイメージ。
たぶんちょっと切ない。

「深田恭子の牛乳」
もうこれは商品化したらいいんじゃないだろうか。
誤解しないでもらいたいがただの牛乳である。

ダメだ。
全く思いつかん。

ただ、懐かしさに魅力があることは何となくわかった。
小学生が女子高生の香りで惹かれるわけないもの。
一度通り過ぎ、戻れないからこそ価値がある。

この懐かしさと、愛しさと切なさとなんとかで…
あぁ懐かしい。

妄想factoryは加速する。

広末に反応するのはアラフォーくらいか。
おっさんになっても、未だにビーチボーイズが好きだもん。
「あの頃の広末の…」
あの頃の付けた方が売れるわ。

あ、ボディソープはいい感じです。

女子高生の香りになりたかった男 とみやん

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