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「ストーリー・オブ・マイライフ」を観たので感想をば

6月28日 30まであと41日

日曜日で時間もいっぱいあるしって思ってたけど頭が重くて(雨のせい?)夜までだらだらしてたら今日もあと1時間半になった。ということで、時間の許す限り先日見た「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」の感想をば。

まず、四姉妹カワイイ~!!!!!もう家できゃっきゃしてる姿がかわいくてかわいくて癒された!あとお母さんが理想的すぎるな…。そりゃああんな立派な四姉妹になるわ。

愛する人と結婚する長女・メグ、小説家になる次女・ジョー、病と闘う三女・ベス、お金持ちになる四女・エイミー。それぞれ生き方が違う四姉妹は、必ずどこか自分に当てはまる生き方があって、「わかる~!」と頷くところも多々。(てかベスが三女だったの!?四女だと思ってた。けど三女か、納得)

それぞれがそれぞれの幸せを求めて走り続けている姿がいとおしくて見終わった後胸がいっぱいでした…。私の幸せってなんだろうね…。

ラストシーン、ジョーが自分の小説をきゅっと大切そうに持つシーンで気づいたら嗚咽洩れそうなくらいに泣いてた。どちらの結末のほうが幸せなのか、なのではなく、きっと本当はどちらも幸せで、天秤にかけるなんて難しくて、だけど夢をかなえて幸せをつかんだジョーの姿に涙が止まらなくなった。

で、ごめんね、ここからネタバレ感想。というのも、これはネタバレしない感想が難しすぎる。

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ベス…!!!!!いややなんで先に逝ってしまうん…!!!!!私も三姉妹だから妹が先に、と考えたらもう無理大号泣。で、上で「そっか、ベスが三女か」と納得している私がいますが、ベスが”末っ子でない”ということに対しての納得ですね。真ん中っ子ならではの責任感ね。うう、家行かなかったら病気かからんかっただろうに…(泣)

メグの結婚当日に「逃げよう、メグは女優になったほうがいい」って言ったジョーに「私の少女時代はハッピーエンドだった」ってセリフがあったけど、明るくも切なすぎるセリフに唸った。もうこれがメグの覚悟だったんだろうなと思った。いつまでも夢見る少女じゃいられない。大人になる。それが結婚。今までたくさん四方に伸びていた未来への道が閉ざされたように感じた。結婚が当然だとされていた時代に、メグはそれを選んだ(長女の責任…)。夢を追うジョー(結婚を選択しない)との対比だよね。

ジョーとエミリーの関係ももうたまらんたい…。ジョーは私でなくエミリーがいつも選ばれると思ってるけど、エミリーは私はジョーの二番手ってずっと思ってるんよね。ロンドンに行けなかったジョーと、ロンドンへ行くことになったエミリー。夢をかなえたジョーと、夢をあきらめて別の道へと進んだエミリー。ローリーをふったジョーと、ローリーと結婚したエミリー。

てかローリーおまえ、おま…いやでも、ジョーがダメだったから、というか、ローリーははじめからマーチ家が好きって感じしない?けどもうタイミングがあかんて。胸が苦しくて唇かみしめてしまった。ジョーとローリーは永遠にずっと親友でいて欲しいな…。

個人的にエミリーの生き方って興味深いな。実は一人ひたすらに計画からそれてるんだよね。画家になれなかった、お家柄の良いお金持ちと結婚しなかった(ローリーもお金持ちだけど、計画にはなかったはず)。結婚しないしてない私からするとジョーに一番共感したんだけど、きっと一番近いのはエミリー。流転していきながらも幸せをつかみにいくエミリーの姿は、きっと私にもあてはまる。(あと余談だけどエミリーの低めの声がとっても好き)

ラストシーン。これ入れ子構造になっているね?本当のジョーの姿は小説を抱えるほうで、家族全員でテーブルを囲んでいるほうは、小説の中。前のシーンで編集者から「結婚しない結論なんてありえない」と言われて多分変えたんだろうなと。ということで、多分フレデリックを追いかけるシーンも小説の中身。

だからかな、フレデリックとのハグよりも、私は小説を抱きしめる姿のほうに胸躍ったし、胸打たれた。それこそが、ジョーの愛だと思ったから。家族をモチーフにした、自分の初めての本。自分の手によって生み出された、愛。そうだよね、自分が生み出したものって、愛い。

四姉妹の多様な幸せ(もちろん幸せばかりではないんだけど)に満たされて、そして結婚が当然とされていた時代に各々の選択肢を進んでいく四姉妹に励まされました。ありがとう。

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