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シャー芯 目

あなたはこの2つの単語を見て痛々しくなっただろうか。
もし、そうなったのであれば気の毒だ(ちょっと嬉しい)。

前回のおさらいをちょっと。
スーツをピシッと着込み、
忙しそうにするために街中をスタスタ歩き、
誰もわからないであろう難しい横文字をめちゃめちゃ使い、
胸を張ってブランド物で身をまとっている、
からと言って合理的ではないし、むしろ不合理な選択をいっぱいする。
という教訓を読者は得たと思う。

さて、今日からは、そんな"頭が良い人"と思われている人達の頭の中を開けてみよう(実際に開けるわけではない)という話をしていこうと思う。
何度も言うが、僕は人間の愚かさが大好きだ。
それに、自分の愚かさを自覚する事でこれから防げる不合理な選択はいっぱいある。
では、前置きが長くなりすぎた。本題に入るとしよう。

題名を見て少しでも痛々しくなったあなたは僕の作戦にまんまと引っかかった。(引っかかったからと言って何かある訳でないから安心してほしい)
しかし、なぜ痛々しくなったのだろう。
シャー芯と目。何の繋がりもない、なんの意味も持たない2つの単語を並べただけである。
多分、あなたはそんな事を思う暇もなく、シャー芯と目の2つの単語を意味のあるものとして捉えたのだろう。
「シャー芯が目に突き刺さったらどうしよう」などなど。
そしてシャー芯が目に突き刺さることを想像する。なんと、この短時間で。
そして痛々しくなるのだ!
つまり、言葉は記憶を呼び、記憶は感情を呼ぶ。
こんな些細なことであなたの感情は動かされるのである。
ここで奇妙なのは、あなたの身体にまで少なからず影響を及ぼしたのだ。
近年、認知科学者が強調しているようにあなたは脳だけで考えているのではなく、身体でも考えているのだ。認知は身体化されているといえる。
この事はどう不合理と繋がるのだろうか。
誘惑に弱いあなたは夜中にスマホを見ていたらある広告が始まったのだ。その広告の内容はダイエット中の人には見てないけない内容の広告だった。
その広告のせいで夜中なのにラーメンが食べたくなり……
のような感じで世の中にはいっぱいこのような仕掛けがある。
今回の例も、スマホ見ていたら広告としてラーメンが映ってきた。
ただそれだけのことなのである。しかしあなたの脳はそれを何らかの意味のあるものと勝手に解釈しようとして食べてしまうのである。
よく、最近では言われるように、あなたの脳は「因果関係」が好きなのである。(これについてはまた後ほど話す)

対処法はどうしようか。
1、このようなことを知ることから始めよう。
2、知る事ができた後、またいつか同じような状況に遭遇したらこのことを思い出し、現実をありのままに捉えるのだ。
そしてこの時、絶対に自分の感情とは結びつけちゃいけない。

このような事を訓練していけば、あなたは誘惑には今よりかは勝てるようになるはずだ。
もちろん、全ての誘惑に勝つことなんて限りなく不可能である。
この記事を読んであなたが頑張って少しずつでも良いから日々の誘惑に勝てるようになれば良いなと思っている。今回はこれでおしまいだ。

あ、あと最後に一つだけ注意。
この記事は夜中には読まないようにしてくれ。

では、また次回!



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