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スウェーデンの生き方、暮らし方について良いと思うところは?という質問

note共同マガジンVACILANDOのリレー企画で、タンザニア在住のライター、ほりともさんからバトンを受け取った。ほりともさんのバトン記事「タンザニアの音楽って?」では、日本ではあまり知られていないタンザニアの国家やミュージックシーンについて知ることができるので、ぜひ合わせて読んでいただければと思う。

「スウェーデンの生き方、暮らし方について良いと思うところは?」というテーマについて考えてみた。

まず思い浮かんだのは、休暇を長く取るということ。


年間の有給休暇は通常4週間から7週間ほど。短い夏は田舎や別荘に行くか、南欧やタイなどの温かい国への旅行に出かける。とにかく太陽の光が大好きなのである。
別荘を所有していると聞くとみんなが裕福なのかと思われるかもしれないが、質素な小屋も多い。また、祖父母の代から所有している例もよくある。田舎で不便な暮らしが好きなようだ。夏になると別荘の修理などをすることになるため、慣れない都会の人たちはよく怪我をして病院のお世話になると聞いたことがある。

長靴下のピッピの作家で知られるアストリッド・リンドグレン作の1968年に制作されたテレビドラマ『vi på Saltkråkan』では、都会であるストックホルムに住む家族が夏休みにストックホルム群島の一つ、Saltkråkanというちょっと不便なフィクションの島で過ごす話が、ゆる〜くのどかな感じで描かれている。日本では「なまいきチョルベンと水夫さん」というタイトルでDVD化されており、興味のある方はぜひご覧頂きたい。ちなみチョルベンて何?と思われた方、島に住む女の子のあだ名で、発音はどちらかというとショルヴェンが近い。


家族の時間を大切にする

休暇を長く取るということは、家族で過ごす時間を長くとるということでもある。イースター休暇、夏至祭、クリスマス休暇には家族で集まることが一般的だ。また、8月にはザリガニを食べるザリガニパーティーで集まったりもする。

養育について


離婚率は高いが、再婚率も高いと思われる。籍は必ずしも入れてはいない。
両親が別れても、親権は両親にあるのが普通なので、子供は1週間ごとに両親の間を行き来する。
余談だが、親の新しいパートナーはボーナスママやボーナスパパと呼ばれる。離婚再婚が続くとボーナス子供が増えることになるので、クリスマスなどは大変なようだ。

高校卒業後のサバティカルイヤー


浪人のことではない。高校卒業後にすぐに大学に進学する若者もいるが、少ない印象を受ける。アルバイトをしたり、その収入で海外旅行に出かけるなど進学前に自由を満喫する若者が多い。長くなりすぎるとなかなか勉強をするモードに入れなくなるデメリットもあるが、やりたいことがまだ決められない若者にとっては考える時間になって良いのではないか。

幾つになっても勉強できる環境


税金は高いが莫大な入学金や授業料はかからないため、年齢に関係なく新たな学びを求めて大学や職業訓練校に入学しやすい環境が整っている。

余計なお世話なコメントはされない

外見やプライベートな事などに関して、余計なお世話なコメントをされることはない。例)「太ったね。」「子供はいつ作るの?」など。

街並みが綺麗

デザイン的にセンスの悪い看板がない。

自然が遊び場/運動をする習慣

湖が多く点在しているため、夏は泳ぎに行ったり、冬は凍ればスケートができる。またクロスカントリーも盛んである。

最後に

今回はポジティブな側面に焦点を当てたが、海外での生活は必ずしもすべてが順調にいくわけではないのが現実である。言語や文化の違いに戸惑い、時折日本から遠く離れている寂しさを感じることもある。ただし、これらの困難を新たな挑戦として受け入れることで、自身の成長につながっていけばいいなと思うのだが、まあまあ疲れるのだ。


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