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Vol.5 『繁盛している商店街の特徴』

みなさん、こんにちは!

前回は、Vol.4『谷中銀座商店街について』の記事を投稿しました。
町散策気分で読むことができるので、是非気軽に読んでみてください!

さて、本制作も終盤に差し掛かってきました。
今回はVol.1~Vol.4までの投稿を踏まえて、繁盛している商店街の特徴や共通点について考察していきます。

繁盛している商店街の例

実際に繁盛している商店街の例をあげると、意外と結構でてくるんです。

辻井(2013)によると、東京だと原宿の竹下通りを抜けた先や、表参道を外れた小径がある裏原宿。また、韓流ブームによって賑わう新大久保。大阪だとアメリカ村、京都なら三条通り周辺などが挙げられます。

「えっ!裏原宿って商店街なの?」

わたしは これらの有名スポットが商店街だとは思ってもみませんでした。
商店街ときいて想像するのは、アーケードがかかっている通りの両側にお店が並んでいて…という感じですよね。
商店街には、必ずそこに振興組合などの管理組織が存在しているとは限らず、ただ場所として存在しているところもあります。つまり、商店が集まる場所であれば、それは‟商店街”と呼ぶことができるのです。

そのため、東京の新宿や銀座のような大規模な繁華街も、商店街と呼ぶことができます。

繁盛している商店街の特徴と共通点

繁盛している商店街の特徴と共通点は、ズバリ2つです。

①目玉になるお店がある

‟いつも賑わっているあの商店街” には必ずと言っていいほど、名物店があるはずです。ただ品揃えが多い大型店のことを言っているのではなく、接客力やサービスで人を引き付けるお惣菜屋さんだったり、ある場所ではカレー屋さんやコーヒー屋さんだったり。

もちろん一つだけ名物店があっても、商店街が繁盛するわけではありません。

名物店が名物店を呼ぶのです。

お洒落なお店の周りには流行に敏感なお洒落なお店は寄ってきます。ご飯が美味しいお店には、グルメなお店が集まります。

その現象が起きることによって、人が集まり、商店街の繁盛に繋がるのです。

②○○商店街と聞いて、イメージが思い浮かぶ

例えば、
浅草なら、落語や和雑貨や和スイーツ食べ歩き
銀座はブランド品や高級百貨店
裏原宿は古着屋や美容室
下北沢は古着屋とカレー屋
谷中銀座だったら、猫とお寺などなど…。

ある場所の名前を聞いて、有名な場所だったら、なにかしらイメージが浮かびますよね。
しかし、‟衰退している”に分類される商店街はおそらく、名前を聞いてもパッとせず、イメージが浮かばない、「あそこって何が有名だっけ?」となることも多いでしょう。
だからこそ、‟名前を聞いて、イメージが浮かぶ”って結構重要だと思うんです。ただ、目玉店の集客力に頼り切っていてはいけません。繁盛している商店街は必ずと言っていいほど、イメージ作りに成功しています。
もちろん、地形や産物によって自然にイメージが生成されることが多いと思いますが、商店街自らが作り出してもよいのです。

本当は、イメージ作りに対する具体的な方法は今すぐにでもお伝えしたいところですが…。
次回の記事、Vol.6『再生へのアプローチ方法』と内容が少し重複してしまうため、ここまでにします!

今回の記事は短めにはなってしまいましたが、次回の記事は内容盛りだくさんでお届けしますので、ご期待ください!

《引用・参考文献》
・辻井啓作(2013).『なぜ繁栄している商店街は1%しかないのか』.阪急コミュニケーションズ

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