繍〜ぬいとり

細い糸で綴る刺繍の日々

繍〜ぬいとり

細い糸で綴る刺繍の日々

最近の記事

図案を書こうとスケッチブックを開いたのに、気づいたら柳ばかり描いている 好きだなと思う 春の柳は美しいから

    • PERFECT DAYS

      気になっていた映画を観てきました 立て続けにいろいろな人たちがお勧めしていて そのタイミングでアカデミー賞の受賞をみて 調べてみるとまだ劇場でやっているとこのと ドイツ人の監督が撮った 東京に暮らすひとりの男性の日常 「PERFECT DAYS」 ネタバレになってしまうかも まだ観ていない方は ご覧になってから読んでいただいた方がいいかな なんだか、この映画を観た人と話したい でもうまく言葉にできる自信がないから 話さなくてもいい気もする だから備忘録のようにここに

      • 誰かが作ったものをみて その人が 作る時 楽しくて やってみたくて わくわくして作ったんだなぁと感じる時、すごくうれしくなる ノートに描いたものが こうしてかたちになるときの この嬉しさがわかるから この人もこんな気持ちになったんだなぁと思うからか この気持ちに名前はないけど

        • 冬の色

          一度暖かい日が続いて 2月の景色とは思えない、雪のない道路と 温かな陽射しは なんなら少し怖かった そんなわけはない 2月は一番寒くて雪も多くて あと少しで春が来るからとみんなどうにか気をつけながら乗り越える季節 それなのに14℃ そんなわけがない それでも、もう雪を捨てる場所がなくなったり 寒くて、刺繍の手が冷たくてなんだか調子が良くなかったりしたので これはこれで有り難くもあって にわか春めいたことに、恐る恐る喜んだりもした けれどやっぱり冬は冬 ですよね、って頷

        図案を書こうとスケッチブックを開いたのに、気づいたら柳ばかり描いている 好きだなと思う 春の柳は美しいから

        • 誰かが作ったものをみて その人が 作る時 楽しくて やってみたくて わくわくして作ったんだなぁと感じる時、すごくうれしくなる ノートに描いたものが こうしてかたちになるときの この嬉しさがわかるから この人もこんな気持ちになったんだなぁと思うからか この気持ちに名前はないけど

          なんとなく もやもやと嫌な気持ちの中 ふと覗いてみたら芽が出ていた コットンの種 愛でることで気持ちの切り替えになる こんな小さな種に救われるちいさなわたし

          なんとなく もやもやと嫌な気持ちの中 ふと覗いてみたら芽が出ていた コットンの種 愛でることで気持ちの切り替えになる こんな小さな種に救われるちいさなわたし

          百草の庭

          昨年の春先 ぬいとりの作品を丁寧にご覧くださっていることがとても伝わる、お取り扱いのご希望と 作り手の都合や気持ちを慮る言葉がたくさんの1通のメールをいただきました かつての店舗を閉められて、オンラインと出張販売が主となる現在のかたちの中で ご自身の歩みを確かめながらゆっくりと進んでいらっしゃる気がして 作品たちがささやかにでもその道すがら共に歩いていたらいいなと思いながら メールのやりとりを重ね作品をお渡ししてきました リクエストいただいたものたちは 店主の下田さんがわ

          2年の日

          今日はドロが透明になって2年の日 いつもより多めに ずっとドロのことを考えている日 実は先日から右肩に鉄の棒が突き刺さったみたいに痛くて(動かすとそのあとしばらく) 午前は病院へ 2、3時間待ちますと言われて、 「いいもんねぇ、ドロちゃんの写真とか動画とかみながらのんびり待つもんね」 と思っていたらなんでか知らないけどあっという間に呼ばれて、思ったよりあんまりみれずに診察へ 肩は、姿勢の悪さと仕事の時の体の使い方のせい とのこと バレエのお稽古以外ではわたしは常に猫背で

          夢で逢えたら

          会いたくて会いたくて どうしたらドロにもう一度会えるだろうと真剣に考えている自分に気づいて はっとしてから、すこし笑ってしまった 完全な依存だってことはわかっている 人よりだいぶ多めな母性の使い道がなくて 野鳥や動物園の動物に思いを寄せては やり過ごす毎日 普通の毎日は普通に過ぎるし 今でも毎日泣いているわけじゃない でも 会いたくて会いたくてたまらない いないと寂しいとかそんなこととも違う あるはずのものがない、その方が近いかもしれない このお布団で一緒に寝ていた 背

          夢で逢えたら

          めずらしく、ルーティーン

          毎日の習慣 決まったこと 起きたらすることや 寝る前にすること 食べるものやストレッチ 意識してしていると言うよりも いつのまにか決まったことばかり このごろ、ゆびさきのケアに お布団に入る前の新しいルーティーンが加わりました 何かやろうとしてもなかなか続かないわたしの めずらしく、新しい習慣です 友人がくれたクリームキット 蜜蝋がはいっている瓶を 湯煎して一度溶かしてから冷やして固めると やんわりクリームになるのだそう 中には蜂の巣? 蝋のかたまりのようなものがあ

          めずらしく、ルーティーン

          おひとついかいが

          今日は少し暖かいと思うと0度くらい 午前中にあれこれ済ませて部屋に入って ストーブをつける前の窓には薄く氷が膜のように張り付いています もう座ったままでは海も見えなくて 立ち上がるとようやく雪の山のむこうに 海、そして山 この山は大きな湾になった小樽の海の向こう側 増毛や留萌のほう お天気によってとても近く大きく見える日があります 年末にgentle treeさんで参加した お正月飾りのワークショップ ちいさな姫りんごや、赤い南天の実をたくさんつけて思い思いに作りま

          おひとついかいが

          新しい年に

          今日は1月6日 新しい年のはじまりに大きなニュースが流れて まだたった6日しか経っていないのに なんだかとても重く長い時間に感じます とはいえ、テレビをほとんど見ないわたしが知るのはほんの少しの情報で リアルに感じたのはSNSで見聞きする微かなこと 夜には飛行機の事故のニュースに その日の夜東京に帰る姪っ子が千歳に向かっていた最中だったこともあり さらにその事故が起こってしまった経緯を知るとどうにも言葉が見つからないのでした こんな時、みんなが思い思いに発信することは

          2023年の終わりに

          今日は少しだけ気温があがって 外は朝から湿った雪が降っています 午前のうちに市場にお買い物にいって 楽しくなってしまってちょっとあれこれお買い物をして、くじ引きでもらった500円のお買い物券でお肉屋さんの牛すじを買ってきました 年明けにカレーを作ろうと思います あんまり雪がきれいなので近くの高台にある公園に寄り道 銀色の世界に誰かの足あとが 白樺はわたしの大好きな樹木のひとつ 木立に雪がびっしりとついて 肉眼ではもっと透きとおるような景色でした 雪を撮影するのは難しく

          2023年の終わりに

          冬のはじまり

          少し降っては暖かくなって溶けて 溶けた雪が日陰で凍って 道路は見えているけれど なんとなく道の端に雪の山がある そんな日々を繰り返して ほんとうの冬がきます 根雪といって このまま冬の間溶けないだろうと思われる雪が今週のようです この日の朝 少し気温が上がってポカポカとしていたのに 道の端っこの景色はこんなふうに 霜で植物たちは粉砂糖のような飾りをつけて どれもみな美しかった なんでもないものたちが 今日だけの美しさを放っているみたい すぎてしまえばきっと忘れるし ほ

          冬のはじまり

          時の種

          何年か前から 草にとても興味があって 花も摘むけれど 花と同じくらいの頻度で草を摘んで来ています とても似ていると思っても よく見ると違う種類だったり うっすらと紫がかった穂をつけた これまではみたことのなかった種類だったり 摘んで来て飾っても 吊り下げておくのと、挿して飾るのとではその後の姿がまるで違って そのどれもが、いくら眺めても飽きないほど 美しく豊かな、自然の宝物のようでした 次々と作らなければいけないものがあって それはそれで楽しいのだけれど 大げさではなく

          ソラノノオト

          1週間かけて刺繍したスカートが 今日の夕方完成しました 今年のぬいとりの集大成 夏の間からずっと眺めては刺繍したかった植物を 手に、ほんとうに惜しみなく刺したスカート 明日には発送できると思います そんなヒナタノオトさんでは 「kohana」の鞄をお使いくださっている方が「kohana」のティーコゼーをお選びくださったとのこと あぁ、そんなときやっぱりその場にいて お顔を見てお話したかったなぁとつくづく感じます 折に触れ、お選びくださったお客様とのエピソードをおし

          ソラノノオト

          冬のおともに

          昨年から作り始めたティーコゼー かたちと大きさと、ポットにかぶせた時のラインや、刺繍の位置 何度も試作して、芯の使い方や大切な保温のためのことなど少しずつ改良して 今年は内側に生成り色のネル素材を使って昨年よりさらにふんわりとポットを包み込んでくれる作品になりました サーカス小屋のテントのような 緩やかな三角屋根と 外側に縫い目の見えない縫製にして すっきりとしたかたちがとても気に入っています 試作の最終的なものを自分で使っているけれど これが思っていた以上に保温してく

          冬のおともに