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気ままに作曲からネタ作曲まで自作を語る記事 (12)

ちょっと悪そうな音楽 2020/05/04

気ままに作曲シリーズの作品。露骨にプロコフィエフピアノ小曲のような音使いが用いられる。
まず引っ剥がすような連続5度でずいずいと行進するように始まり、次に増三和音や半音階を用いた、メジャーだかマイナーだか見分けのつかないユーモラスなメロディが始まり、つぎにベースが半音下がって繰り返しながら展開する。
このあとのメロディの異名同音(同じ音を違う音名で読み替えること)が個人的に面白くできたと思っていて、全く同じ音なのに半音調をずらしても成立する、という奇妙なしくみが成り立っている。

これは短音階が、自然短音階、旋律短音階、和声短音階と豊富な和声音を含むという特質を利用したもので、前者はテンションの響きを持つミ♯以外はBマイナーの短音階に当てはまるメロディであり、後者はすべてB♭マイナーの短音階に適合する。こうして同じメロディが違う調(キー)へのジョイントとなるのだ
この接続のあとに曲調は徐々に落ち着いていき、一旦落ち着くが、またむき出しになるように主題が回帰していく。
だが、そこからクライマックスにいくかと思いきや、最後は静かに終わる。

なおこの作品もピアニストの薄木葵さんにも初演していただけました。
生演奏だとよりこの曲の粘り気が伝わり楽しくなります。
下記動画の28:40より。


「心踊る出会い」 〜 深夜の2時間DTM 2021/5/18

深夜の2時間DTMの作品で、お題「コラボ❗好きな動画に4つ打ち曲をつける」というイベントより、ダンスをテーマにしたアニメーションの中から好きなものを選んで4つ打ちの作品を作る、という趣旨。私はさのか様 ( https://twitter.com/tsune_naramn ) の作品から制作しました。

端末から思いがけない出会いをする、ということをきらびやかに表現したこのアニメーションから、期待に溢れたサイバー的な音楽を構想しました。盛り上がるときに1Oct下に音が加わるのは個人的には癖です。


ひねくれたイケイケ 2021/05/20

気ままに作曲で、終わらない音楽。ひねくれた、というより、カチンときたらどこまでも感情的になるような、そういう危険な性格を匂わせる。
曲調はEマイナーだが、実際はEを基音としたディミニッシュ(減7)の無調、というほうが近い。
なお、このような音を繰り返しながら徐々に醒めたような和音に切り替わっていくのは、自分の好きな映画「12モンキーズ」のオープニング曲をちょっと意識している。


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