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気ままに作曲からネタ作曲まで自作を語る記事 (8)

気ままにソナチネ 2020/10/28〜10/30

2020/10/28〜10/30にかけて作曲。三楽章からなる。
第一楽章はソナタ形式、第二楽章は三部形式、第三楽章はロンド形式からなる。
第一楽章で使用されるソナタ形式とは、第一主題と呼ばれるいわばメインテーマから始まり、そのメインテーマを繰り返す「確保」という過程を通じて、サブテーマである第2主題に到達し(ここまでを提示部という)、その内容をこれまでのメインテーマやサブテーマで自由に即興的に展開する展開部を経て、メインテーマとサブテーマを繰り返す再現部で終わる形式である。
ただしこのソナタ形式も、ルーツを探ると、なんとなく違う調で終わる提示部、もとの調で終わる再現部、その間を適当に場繋ぎする展開部、というのがもともとの形で、この曲もどちらかというとそのルーツに近いスタイルである。
提示部は軽快に始まるD♭メジャーのテーマは、軽快にDメジャーにうつり、「シーレシー」のメロディと共に経過部ないし第二主題を経てBマイナーに転調する。展開部は前半は無調的に第一主題が、後半はAメジャーの調性のまま経過部&第二主題のメロディが展開する。再現部はCメジャーからD♭メジャーに転調して終わる。
再現部の冒頭が違う調なのは、バロック時代のソナタにのっとった様式である。

第二楽章で使用される三部形式とは、ABAと中間に別のものをはさみながらテーマを繰り返して終わる形式のことである。このメロディは第一楽章に登場した2つのメロディを組み合わせている。

第三楽章で使用されるロンド形式とはABACABAと、何度もテーマ(A)を繰り返す形式のことである。
テーマで使われる3度下降は、第一楽章で強調して使われる音程である。

なお本作はピアニストの薄木葵さんにも初演していただけました。本当にありがとうございます。下記動画34:20より。


ちょっと穏やかな曲 2020/12/13

自分が調性?の作品でよく使う、「複調ともいえないほど近いプチ複調」の実施例である。調性はDメジャーだが、メロディはhマイナーを、そこそこ濁らない和音で行うことで、明るいとも暗いとも、しっくりくるのかこないのか、なんとも言えない情緒を作り出している。


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