2023年大相撲初場所 10日目 観戦日記

はじめに

この記事は、私がどっぷりハマってしまった相撲沼に読者の皆さんを呼び込むために、ぜひ伝えたい取組を紹介していきたいと思います。
自分が相撲の面白いと感じたポイント、力・土俵際の面白い取組と、個人的な注目をしている取組、そして私の押し力士高安の「今日の高安」を書いていきたいと思います。

おすもうさんは力持ち。昔からそんなイメージがあるが、いざ本番でその力が思いっきり見ることがないという人は多いのではないでしょうか。
そこで、10日目「うおー、すごいパワーだ」と感じた取組をご紹介したいと思います。
力士は画面通りの表示で書いています。

1.●翠富士(5勝5敗)※緑色-○正代(4勝6敗)※黒色

今場所での大関復帰の夢は絶たれてしまった正代。ですが、今後も「関脇」という地位を守り抜けば、大関復帰のチャンスを作ることは可能です。そのためにも、あと6日、勝ち星を先行させ、勝ち越しておきたいところ。一方翠富士も、三役昇進を狙うために、1つでも多く勝っていきたいです。
始まるとともに、正代が組み止めようとし、どちらの利き手が先に相手の脇に差すことができるかという争いになります。
そして、翠富士は正代の懐に入ることに成功し、両腕を正代の脇に差し込むことができました。このまま翠富士のペースで取り組みは進んでいくのでしょうか。
両腕を差されてしまった正代。ここから、力を発揮します。相手の差しが抜けにくいと見るや、そのまま脇をがっちり固めて、翠富士の腕の動きを封じます。翠富士はなんとか腕を抜こうとしますが、そんなのお構いなしにと、正代は前に出ていき、そのまま土俵外に出しました。
これで正代4勝目。残りの5日間、4勝1敗でいけば、関脇の地位を維持することができます。それにしても、腕が抜けないってものすごい力なんだろうなと感じた1番でした。

土俵際

相撲を見ていると、土俵際が面白い!と認識する瞬間が何回もあります。土俵際というのは、「この線を超えると負けですよ」というラインぎりぎりの部分。土俵は俵で円状に作られているため、少し盛り上がっているのです。
だからこそ足をかけて踏ん張ることができる。そして、攻めている側は「あと一押し」守る側は「何とか持ちこたえて、反撃する」という勝負のせめぎあいともなるので、必死さがビンビン伝わってきます。
そこで、10日目「うおー、これは面白い!」と感じた取組をご紹介したいと思います。

1.〇阿炎(6勝4敗)※黒色-●竜電(5勝5敗)※黒色

ディフェンディングチャンピオンの阿炎。今場所も5連勝スタートでしたが、その後4連敗と厳しい戦いが続いています。
竜電は、阿炎の勢いを食い止めて、廻しを取る相撲で勝ちに行きたいところ。
始まるとともに、両手で竜電の首元を押していく阿炎。一気に、土俵際まで押していきます。しかし、竜電も左に体を流していき、今度は阿炎が土俵際に追い詰められます。
チャンスと見た竜電は、一気に押していきます。ここで、阿炎が右に体を流しながら、突き落とすと、竜電は土俵に手を付いてしまいました。
逆転に次ぐ逆転。攻守の入れ替えが激しい取組となりました。これで阿炎は連敗ストップ。このまま、勝ち越しといけるのでしょうか。

注目

力士は皆、一つ上の地位を目指しながら、相撲を取っています。逆に落ちてしまうと全く別の世界に暮らすことも。(汚い話ですがお給料も変わってきます)そんな昇進・降格がかかる取組や、同学年・ライバル関係といった取組を紹介したいと思います。

1.●狼雅(7勝3敗)※紫色-〇湘南乃海(8勝2敗)※ピンク色

十両の取組です。どちらもこの取組で今場所の勝ち越し(8勝以上を挙げること。番付が上がっていくための絶対条件)まであと1勝というところまで来ている両者です。特に湘南乃海は、今場所初めて十両に上がっています。その勢いのまま勝ち越せるか。
始まるとともに、お互いの相撲スタイルである組み合っての相撲となります。そして、どちらの利き手が先に相手の脇に差すことができるかの争いとなります。(狼雅は右・湘南乃海は左)
今回は、狼雅が左を湘南乃海の右脇に差し、利き手ではありませんがそのまま土俵際まで追い詰めます。しかし、ここで湘南乃海が逆転の突き落とし。狼雅は足がついていけず、そのまま土俵に付いてしまいました。
湘南乃海は嬉しい勝ち越し。これで次の場所も十両で相撲を取ることができます。

2. ●東白龍(7勝3敗)※緑色-〇朝乃山(10勝)※青色

ここまで十両でただ一人の負けなしで来ている朝乃山。このまま全勝優勝することができれば、1場所で幕内に上がる可能性も見えてきます。今日の相手は東白龍。軽量ながらはつらつとした押し相撲で、自身初の幕内昇進を狙います。
始まるとともに、東白龍は朝乃山の首元めがけて押し相撲を展開します。それに対して、朝乃山は、その押しをものともせずに押し返していきます。すぐさま東白龍に対して、押しの圧力をかけていき、そのまま土俵外へと押し出しました。
これで朝乃山は10連勝。2桁の大台に乗せ、十両優勝へ視界良好です。

3.     〇琴勝峰(8勝2敗)※青色-●宇良(6勝4敗)※ピンク色

ここまで、1敗貴景勝を2敗で追っている琴勝峰。今日勝つことができれば、勝ち越しを決定させることができます。しかし、今日の相手は業師宇良。果たして、勝ち越すことはできるのでしょうか。
始めは、宇良の仕掛けを警戒してか、フワッと立った琴勝峰。その後、宇良に対して猛然と突っ張っていきます。宇良も何とか土俵を丸く使って残していきます。
取組中盤、宇良がついに仕掛けます。琴勝峰の懐に潜り、左足を取ります。琴勝峰大ピンチ。
しかし、今日の琴勝峰は冷静でした。焦るのではなく、相手を見ながら後ろに突き倒す感覚で、宇良を押すとそのまま宇良は土俵に付いてしまいました。
難敵を退けた琴勝峰。これで勝ち越し決定です。そして、1敗の貴景勝を星1つの差で追いかけていきながら、終盤戦に入っていきます。

今日の高安 番外編 高安って凄いんだぞ!

高安晃。32歳。最高位は上から2番目の地位の大関。中学卒業後相撲の世界に入り、17年もお相撲さんとして活躍する実力者です。
なぜ好きなのか。優勝しそうでなかなか優勝しないもどかしさが応援したくなってしまうのです。話は尽きないのでここらへんで。
とにかく高安の取組を見守りたい一心でこのコーナーを行います。本日からは、高安の魅力や印象的な取組を紹介していきます。

〇高安 ※えんじ色-●御嶽海 ※ピンク色 (2022年3月場所12日目)

昨日は高安の押しの強さを紹介しました。ということで、今回は高安が廻しをとっても相撲を取ることができるということをお見せしたいと思います。
この当時、御嶽海は大関。しかもこの前の場所に優勝し、大関昇進を決めており、まさにイケイケな状態。
始まるとともに、左の廻しを取った高安。そこから御嶽海の出方を伺いつつ、勝負をかけるタイミングを探っています。
そして、御嶽海が自らの有利な体勢に持ち込もうとしたところを、出て勝利。
廻しを取る相撲でも、実力者御嶽海相手に、勝ち切ることができる。地力の強さを見せた高安の取組でした。

今回紹介した取組はそれぞれの取組を押すことで見ることができます。
今後、相撲をライブで見たい方はABEMAとNHKで見ることができます!

お読みいただきありがとうございました。皆さんの注目&面白かった取組をコメント等でいただけると嬉しいです!
では11日目で会いましょう。

参考文献・動画
ベースボールマガジン社「相撲」1月号
2023年1月18日閲覧
YouTube 日本相撲協会公式チャンネル
大相撲 髙安ー御嶽海「元大関の意地」<令和4年三月場所・12日目>SUMO
2023年1月18日閲覧
NHK 大相撲取組動画
2023年1月18日閲覧


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