相撲と北海道

今回から、相撲と都道府県シリーズを始めようと思います。皆さんの出身地にも力士は存在します。地元の力士を応援することも楽しみの一つ。このシリーズは北から順番に紹介していこうと思います。

北海道を深掘ってみよう!

今回は相撲×北海道。明治期から現在に至るまで、幕内にいる力士が65人存在しています。初の北海道出身幕内力士は、三杉磯善七。明治44年デビューで、大正7年に入幕しています。最高位は関脇で、優勝同点の成績を残したこともある力士なんだとか。この三杉磯から一山本まで、述べ65人の幕内力士を輩出しています。
しかも特筆すべきは、8人の横綱と5人の大関を輩出しています。
8人の横綱の中には、人気抜群で、当時の流行語である「巨人・大鵬・卵焼き」で有名、歴代2位の優勝回数を誇る大鵬。現在NHKの解説として人気な北の富士。中学1年生デビュー・21歳で横綱昇進という「怪童」北の湖。歴代3位の優勝回数を持つ「ウルフ」千代の富士。現在の理事長である北勝海などなど、錚々たるメンバーが並んでいます。

優勝回数がとにかく凄い!

そして、優勝回数は断トツの120回!しかも、北海道勢初優勝は昭和24年10月場所の千代の山で、最後の優勝が平成3年3月場所の北勝海となっており、この期間中の優勝率は、約52%!(全231場所)およそ2場所に1回のペースで北海道出身の力士が優勝していたことになります。いやいや、強すぎないか??
そんな北海道ですが、現在の幕内力士は脱サラしてデビューした一山本のみで、全体を見ても19人となっています。約30年以上生まれていない北海道出身力士の優勝はいつになるのでしょうか。
ここで注目したい力士は、現在十両で奮闘している北青鵬(宮城野部屋)です。小学生の頃、白鵬から相撲を勧められたことがきっかけで相撲を始めました。2メートルの身長を活かしたスケールの大きさを感じさせる相撲、そして21歳という将来性からも今後面白い存在になりそうです。
私の初場所観戦記にも何回か登場していますので、良ければご覧ください。

こんなところに北海道ゆかりの場所が!

そして、東京場所が開かれている両国国技館の近くに北海道出身力士の名残を感じることができるスポットがあるので紹介したいと思います。
両国駅から数分歩いたところにあるちゃんこ屋「巴潟」です。この巴潟という名前は、昭和初期に活躍した、函館出身の力士である巴潟が、相撲協会を定年退職してから開店した料理屋がちゃんこ屋「巴潟」なのです。
私も一度足を運んだことがあるのですが、非常においしい!あっという間に完食してしまった思い出があります。(食リポ下手かよ)

うまい。とにかくうまい!

北海道の相撲スポット!!

さて、北海道にある相撲スポットと言えば、歴代の横綱たちの記念館です。
北海道の中でも東に位置する弟子屈町には「大鵬相撲記念館」
北海道の中では西に位置する壮瞥町には「横綱『北の湖』記念館」
青函トンネルの出入り口でもある福島町には「横綱千代の山・千代の富士記念館」
と3つの記念館が存在しています。
いずれも相撲史に名を残す横綱の足跡に触れてみてはいかがでしょうか。ちなみに、現役幕内力士一山本は、公務員→力士という異色の経歴を踏んでいます。そんな彼は、公務員時代福島町に勤務しており、「横綱千代の山・千代の富士記念館」で相撲を教えていたのだとか。北海道の相撲界がつながっている感じが個人的には好きです。

参考文献
SPAIA
大相撲の出身地別優勝回数、賜杯から遠ざかっている都道府県は?
2023年2月14日閲覧
Wikipedia「北青鵬治
2023年2月14日閲覧
Wikipedia「巴潟誠一
2023年2月14日閲覧
ちゃんこ巴潟両国店ホームページ
2023年2月14日閲覧
大鵬相撲記念館
2023年2月14日閲覧
壮瞥町の観光情報サイト「横綱『北の湖』記念館・壮瞥町郷土史料館
2023年2月14日閲覧
BE HAPPY FUKUSHIMA「横綱千代の山・千代の富士記念館
2023年2月14日閲覧
文藝春秋2023年1月号
2023年2月20日閲覧
亰須利敏・水野尚文 令和五年版大相撲力士名鑑
2023年2月20日閲覧
ベースボールマガジン社 相撲観戦入門2023
2023年2月20日閲覧
ベースボールマガジン社 令和五年大相撲力士名鑑 
2023年2月20日閲覧


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