2023年大相撲初場所 9日目 観戦日記

はじめに

この記事は、私がどっぷりハマってしまった相撲沼に読者の皆さんを呼び込むために、ぜひ伝えたい取組を紹介していきたいと思います。
自分が相撲の面白いと感じたポイント、力・技の面白い取組と、個人的な注目をしている取組、そして私の押し力士高安の「今日の高安」を書いていきたいと思います。

おすもうさんは力持ち。昔からそんなイメージがあるが、いざ本番でその力が思いっきり見ることがないという人は多いのではないでしょうか。
そこで、9日目「うおー、すごいパワーだ」と感じた取組をご紹介したいと思います。
力士は画面通りの表示で書いています。

1.●北勝富士(5勝4敗)※黒色-〇阿武咲(7勝2敗)※赤色

お互いに押し相撲を自らの相撲スタイルとしている両者の対戦。阿武咲は昨日負けてしまいましたが、今日は連敗せずに優勝争いの先頭を追いかけていきたいところ。
始まるとともに、やはり押し合いの様相を呈してきます。そしてじわじわとですが、阿武咲が前進していきます。ほぼ体重の変わらない北勝富士に対して、押しの圧力勝ちといった感じで、一気に土俵外に押し出しました。押し相撲の基本的な勝ち方でありながらも、力強さがひしひしと感じた取組で、阿武咲2敗をキープです。

2.●翔猿(4勝5敗)※青色-〇玉鷲(6勝3敗)※青色

昨日は「蹴返し」で勝利した翔猿と、組んだとしても押しの技術を使って勝利した玉鷲という、昨日の技部門の勝者2人の対戦です。
取組は一方的なものとなりました。玉鷲の押しに対して、翔猿も最初はついていくのですが、圧力負けしてしまい一気に後退。何とか回り込みますが、玉鷲も翔猿をよく見ながら押していき、土俵外に出しました。
玉鷲は38歳。幕内最年長ですが、相撲内容は、かなり若いです。
(昨日の投稿で、玉鷲の勝敗を誤って書いてしまいました。大変失礼いたしました。現在は修正済です)

3.●佐田の海(2勝7敗)※緑色-○貴景勝(8勝1敗)※黒色

現状で、優勝争いの先頭を走る貴景勝。今日も勝って、幕内勝ち越し第1号(8勝以上すること)になれるでしょうか。佐田の海は得意の組み相撲からの速攻にもっていけるかがカギとなりそうです。
始まるとともに、押しの圧力をかけていく貴景勝。佐田の海もなんとか押し返そうとしますが、さすがに押し相撲では貴景勝に分があります。そして、そのまま佐田の海に何もさせないまま押し出しました。
今日琴勝峰が負けたことによって、優勝争いの先頭を単独で走ることになりました。

相撲を見ていると、必ず決まり手というのが存在します。勝負を決めた技の事ですが、それ以外にも技が必要となるポイントがたくさんあります。どうやって相手を倒すか。お互いの攻防を見守り、エキサイトする技の世界に触れてみませんか?
そこで、9日目「うおー、これは凄い!」と感じた取組をご紹介したいと思います。

1.     〇天空海(1勝8敗)※緑色-●炎鵬(4勝5敗)※赤色

今場所初登場。茨城県出身の天空海(あくあ)と、小兵ながらも連日土俵を賑わせている炎鵬の対戦。天空海は、今場所まだ白星がなく、既に負け越し(8敗以上すること)となっています。ですが、早く白星が欲しいところ。
始まりとともに、炎鵬に懐に入られた天空海。何とか組み止めた後の足に注目してください。右足を払うような動きをしています。そして、間髪入れずにもう1度天空海は右足を炎鵬の左足に掛けて、そのまま投げていきました。決まり手は「掛け投げ」
これぞ天空海です。というのも、天空海は掛け投げが大好き。頻繁に掛け投げをしているイメージが私に刷り込まれています。
これで天空海は初勝利。これからも豪快な掛け投げを見せてもらいたいですね。

注目

力士は皆、一つ上の地位を目指しながら、相撲を取っています。逆に落ちてしまうと全く別の世界に暮らすことも。(汚い話ですがお給料も変わってきます)そんな昇進・降格がかかる取組や、同学年・ライバル関係といった取組を紹介したいと思います。

1.〇若元春(5勝4敗)※黒色-●豊昇龍(6勝3敗)※オレンジ色

昨日正代の大関復帰を阻止した若元春と、ここまで2敗、大関昇進のためにもこのまま貴景勝を追いかけていきたい豊昇龍の対戦です。
以前も紹介したように若元春には絶対的な形があります。それは右で廻しを取ることでした。それに加え、左手を相手の右脇に差すこともできれば、鬼に金棒のような強さを発揮します。これが今回のポイントとなります。
始まるとともに、押し合いを土俵の真ん中で繰り広げていく両者。若元春は右手で豊昇龍の首元を押していきながら、体を起こさせます。そして、起きた豊昇龍の体にねじ込むように若元春は左手を豊昇龍の右脇に差します。左手が差せた若元春。そのまま土俵際まで追い詰めていきます。豊昇龍も捨て身で逆転の投げを打ちますが、若元春も体を豊昇龍に寄せていき投げを食らわないようにします。そして、豊昇龍が先に土俵に付いてしまいました。若元春はこれで白星先行。一方で豊昇龍は優勝争いから後退してしまいました。

今日の高安 番外編 高安って凄いんだぞ!

高安晃。32歳。最高位は上から2番目の地位の大関。中学卒業後相撲の世界に入り、17年もお相撲さんとして活躍する実力者です。
なぜ好きなのか。優勝しそうでなかなか優勝しないもどかしさが応援したくなってしまうのです。話は尽きないのでここらへんで。
とにかく高安の取組を見守りたい一心でこのコーナーを行います。本日からは、高安の魅力や印象的な取組を紹介していきます。

●貴景勝 ※黒色-〇高安 ※えんじ色(2022年11月場所3日目)

高安の押しの圧力の強さを見ることができる1番です。相手は大関貴景勝。今日も力部門で登場しましたが、とにかく押し相撲が得意な力士です。
始まるとともに、おととい紹介したカチ上げ(自分の肘を相手の顎付近に当てて、体を起こさせる技)を見せ、貴景勝に圧力を掛けます。そして、押し合いになる両者。貴景勝の首元を押していくことで、体を起こさせ、圧力をモロに掛けていきます。そして、そのまま前進する高安。圧力を十分に伝えた頃合いを図って、体をサッと引きます。貴景勝はその動きについていけず、土俵に手を付いてしまいました。押し相撲が得意な大関相手に、押し相撲で対抗し見事勝利を収めた1番でした。高安の圧力の強さが垣間見える取組でした。

今回紹介した取組はそれぞれの取組を押すことで見ることができます。
今後、相撲をライブで見たい方はABEMAとNHKで見ることができます!

お読みいただきありがとうございました。皆さんの注目&面白かった取組をコメント等でいただけると嬉しいです!
では10日目で会いましょう。

参考文献・動画
ベースボールマガジン社「相撲」1月号
2023年1月17日閲覧
YouTube 日本相撲協会公式チャンネル
大相撲 貴景勝ー髙安<令和4年九州場所・3日目>SUMO
2023年1月17日閲覧
NHK 大相撲取組動画
2023年1月17日閲覧


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