コロナ禍ここに極まれり。どこに行くにも、なにかと憚られる日々。近場ですら足が遠のいていたこの6月、札幌市電の古老M101の引退が発表された。これは撮りに行かない理由がない。好天に恵まれたこの日、自転車でのんびりとまずは山鼻方面へと繰り出した。

すすきのから線路沿いを走るも、なかなかM101とは出会わない。行啓通まで来たところで、休憩がてらひときわ目立つ「はちわか」の看板をバックに撮ってみることにした。札幌では名の知れた美味しいお弁当屋さんである。内回りの3302が来ると同時に、外回りに8521が登場。運良く両方ノーラッピング。すれ違いと、発車した8521を切り取った。

そのまま幌南小学校前近くの歩道橋に登ってみた。望遠で構えると、夏らしい風景が凝縮されていい感じ。前から見ると顔が可愛いニチレイのラッピング車は200ミリで抑え、次に来た原色の古老212を300ミリで抑える。
他方、この212の確認で、この日の日中運用につく編成にM101がいないことが確定。そのまま家路についたのだった。