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2022.07.30 函館本線

分かっていることでも、きちんとアナウンスされると身構えてしまうのが人間の性である。9月末でのキハ281系特急北斗引退と、3月改正でのキハ183系定期運用終了。道内特急はひとつの時代を終えようとしていた。となるとどうしても沿線が混み合う気がして行きたくなくなってしまう。
久々に休みと晴天がかち合ったこの日、向かったのは石北でも道南でもなく、あえての小樽方面。人混みを避ける意図ももちろんだが、実のところは車が手配できなかったための苦肉の策である。

2022.07.30 朝里〜銭函
Nikon D750 AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
2022.07.30 朝里〜銭函
Nikon D750 AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED(×1.5)
2022.07.30 朝里〜銭函
Nikon D750 AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED(×1.5)
2022.07.30 朝里〜銭函
Nikon D750 AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED

札幌駅初電の然別行に乗り込み、銭函駅から歩くこと30分。張碓の有名撮影地を目指した。とはいえアングルは私有地に入らないと厳しそうな雰囲気で、道路も草の生え方が著しい。仕方ないので道路際でハスキーを全力で伸ばして視野を確保し、恵美寿岩を入れたアングルと、海岸線を強調するロングシュートアングルを組んだ。狙うは気がつけば引退してしまいそうな721系と、JR北海道の誇るハイパー気動車キハ201系。いずれも狙い通りの画角に収まってくれた。


2022.07.30 小樽築港〜朝里
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

この日は久しぶりの真夏日。歩けばすぐに汗だくになる。銭函駅まで戻る体力もなく、偶然来たバスで朝里に移動して線路際まで下ると雑に撮れそうなカーブがあった。カメラを出す前に721系エアポートが通過してしまったのが痛恨のミスで、その後来たのは731系と733系のみ。まあ記録として抑えておこう。


2022.07.30 小樽築港〜朝里
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
2022.07.30 小樽築港〜朝里
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
2022.07.30 小樽築港〜朝里
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

太陽が西に傾くのを待ってから、平磯公園の俯瞰を探すことにした。木々の成長によってなかなか抜けがなかったものの、墓地上の小径からはギリギリ抜けを見つけることができた。運良く現れた721系6連は海を強調した画角で、731系と733系は少し陸地の面積を増やした構図にしてみた。


2022.07.30 小樽〜南小樽
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
2022.07.30 小樽〜南小樽
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II
2022.07.30 小樽〜南小樽
Nikon D750 AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED

夕方のメインディッシュは旭展望台。花園地区を通る高架線をぶち抜くことができると聞いて登ることにした。バス停から歩くこと15分、狙い通り街は茜色に染まっている。抜けが良ければ張碓海岸、さらには石狩湾新港まで望めそうだが、夏にそんなものは期待できない。素直に小樽市街を入れた構図でシャッターを切った。


2022.07.30 小樽〜南小樽
Nikon D750 AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED(×1.5)
2022.07.30 小樽〜南小樽
Nikon D750 AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED(×1.5)
2022.07.30 小樽〜南小樽
Nikon D750 AF-S Nikkor 70-200mm f/2.8G ED VR II

本当はキハ201系充当のニセコライナーを夕焼け光線で撮る算段だったが、案外影落ちが早かった。残念。この状態でまだ明るい海沿いの街並みまで入れてしまうと露出差が大変なことになるので、ここは小樽の繁華街花園地区を強調する望遠構図でいってみよう。ごちゃごちゃしたエリアの横を、レトロな高架線が走る北海道にはあまりないロケーション。ニセコライナーはもちろん、その直前に来た721系もGET。最後は日暮れの街のロングを抑え、暗がりの中を下山し帰路についた。熱中症にならなくて本当によかった。