部屋と個性

自分の部屋を冷静になって見返した。
なんて統一感の無い部屋だろう。

よく部屋は性格を表すと言うが、
全くもってその通りだ。

ゴミは散乱し、
本棚には雑誌や参考書、
ノートや自己啓発書、
ここも統一していない。

キャンプ用品は無造作に置かれ、
洋服はあちこちにばらまかれ、
Amazonの箱が積み重なっている。

無駄に堂々としたウォーターサーバー、
並んで立つ扇風機。

ギターが申し訳なさそうにスタンドに
寄っかかっている。

思えば小物がいたるところに置いてある。
まるで物が無いことを恐れるように。

これは寂しさを紛らわしたい深層心理からなのか。
妙に納得できてしまう。

世に言う寂しがり屋なのだろう。
それでいて人と接することは嫌いという。
人嫌いのことをとやかく言えない。
私も大概、人嫌いだ。

ミニマリストに憧れることもあるが、
そのためには失うものが多そうだ。
この貪欲さや大雑把さ、
面倒臭がりといった性格は変わらないだろう。

もしも整理整頓がうまくいったとしても、
どこかできっと粗が出るだろうし、
それはきっと私だけではないだろうし。

部屋が整っている人は心も整っているのだろう。
私は残念ながらお世辞にも整っているとは言えない。
今夜もこの軽度のゴミ屋敷の部屋で、
余計なことを考えながら、
束の間の休眠をしよう。

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