見出し画像

短歌まとめ2020_間取り図 26首

この先をあるいてくのに邪魔になり忘れたふりで捨てられた傘

continueするorしない自分では決めれないとき用のボタンを

あなたへの思いを綴る、綴れずに、いうほどなにもなくて送信

半日後既読がついて半日後意味わからないスタンプが来る

雲だったこともあるのに焼きそばの麺をふやかし捨てられるお湯

[今週の死亡事故1]きのう見たあれでなければよいなと思う

争ってのちわかりあう人たちと争えなくてわかりあえない

エイブルで昼間もらった間取り図のコピーに描く春からのこと

おれが死に眼鏡が残り眼鏡にはおれが見ていた景色がうつる

きみといて知らない街に来たような気持ちになった(デジャビューの逆)

春を待つセブンイレブン立ちつくす人よそいつは手動のドアだ

来世では草になりたい公園の端でいちにち揺れてるような

おだやかにみえた気持ちの引き潮の時にでてくるとんがった岩

盛り上がる速さが人と違っててみんなが帰る頃にたのしい

湯船からちんこを出してネッシーの孤独についてすこし想った

ダイソーは小さな銀河なにをしに来たか忘れてさぼてんを買う

ねえひげじい、途中主役が捕食されお蔵入りしたロケってあるの?

なにもない休日の午後ロッキーのテーマにきみは歌詞をつけたね

まだきみの名前もしらず脳内で(悪いaiko)と呼んでいたころ

かなしさが3日遅れてやってきて、痛い 筋肉痛と似ている

おれをdisる用掲示板で知り合った2人が結婚したらおもしろい

海を見て行き止まりだと思うひと逆にここからだと思うひと

議事録を文字におこせば最後までわたしの声がいじわるそうだ

サンタさんもう無理ですかたぶんこれほしかったのと違う愛です

2回目の王子のキスでまた眠る(白雪姫のスイッチは口)

エンディングに大橋トリオがしみじみと流れるような人生がよかった

- - -
※引用などよろしければご自由にどうぞ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?