『ソウルメイト』2つの映画と2人の友愛
先日観に行った韓流映画『ソウルメイト』。なかなか感慨深いストーリ展開でした。原作は中国の短編小説で、華流版の映画も先に作られています。両方を観ることが叶いましたので、いろいろと感想を述べたいと思います。
2つの『ソウルメイト』を見た感想
まず、よく知らない方に向けてあらすじの抜粋を。
少し検索したらわかってしまうので書きますが……ある出会いっていうのは、男ですね(笑)。ハウンに恋人(ジヌ)ができるのです。つまり「女2人に男1人……さささ三角関係!?」というミステリー要素があります(笑)。
2つの映画共通で
この作品は、先に中国で映画化されましたが、その時点で「大胆リメイク」との宣伝文句が入っています。故に私は「ん? どの辺をリメイクしたの?」と疑問を持ちました。なんと自然な自然の摂理。
原作は中国の短編小説。読めないか調べてみましたが、よくわからず……中国ネットでしか読めない??
……どれくらいリメイクされてるんだろ~? と。
そして前述で、私はサブスクにて華流版も視聴できることに気づきました。なので読めない原作へのアプローチも込めて両方観ることにしました!
私が観たのは、韓流→華流の順番。
観る順番、ちょっと悩みました。
ただ、そもそも華流版の存在を知るのが遅かったのと、韓流の方がエモーショナル演出・華流版はリアル演出みたいなレビュー(※私による意訳です)をお見かけしたので、最初に韓流版でふわっと世界観を掴んでおいて、華流版でキュッと締めてもらおうという算段に致しました(笑)。
……たぶん目論見は成功?(笑)
でも、予想していたよりは、違ったかも。
2つの『ソウルメイト』は、設定が幾つかやシーンの入れ方は違っていたものの、大筋の展開は同じだったように感じました。後続の韓流版に、大きなアレンジはなかったのです。これは……おそらく……原作を改変とまでのリメイクではないと、私は思っています。
ただ、特筆すべき設定変更はあります。
(下記の前者は韓流版、後者は華流版)
ハウンの作品は絵画⇔ネット小説
ミソも絵を描く⇔特になし
ハウンは高所恐怖症気味⇔特になし
高所恐怖症に関しては、故郷が済州島なので、飛行機に乗れない(だから故郷で堅実に生きようとする)という理由付けを足したのかなと。
だから華流版に対して韓流版の最大のアレンジポイントは「最大の謎は絵画にある」という点ですね。ここら辺、韓国っぽいな~と勝手に思っています。視覚的に魅せたかったのでしょう。ただし、さすがにそれではストーリーが進まないため、ハウンのブログが残っていることにしたと(笑)。
両方観たうえで、原作小説に思いを馳せながら感じるのは、『ソウルメイト』はよくできた話だなということです。
個人的には、観終わる前までは「これって間にいるジヌの視点でも良くない?」と思っていました。その方が中立的かなぁと。でも今となってはミソ(&ハウン)が一番良いと思います。むしろジヌでは力不足(笑)。
あと、タイトルでもある『ソウルメイト』。
意味は、魂の伴侶。必ずしも恋人や結婚相手などの性欲が伴った場合だけではなく、親友や親兄弟がそうであるとも言われています。業が深く、愛も深い。2人の関係はそうかもしれないと、観終わってから感じました。
ドロドロはしてないかな?
かと言って爽やかでもない。
揉みくちゃになって、少しポカポカになる感じ。
2人のソウルメイトっぷりに、私はどちらかと言うと、モブの仲の良い友人のように心配したり、励ましたくなる気がする(笑)。
韓流版『ソウルメイト』で
こちらを先に観たので、とにかくストーリ展開がすごいなぁと思いました。ミソとハウン、それぞれの立ち位置・思いなどがドバドバと流れてきた感じ。でも、途中でトラップに引っ掛かりました(笑)。
あと、トラップとは別に、理解に時間がかかったのは難点かもしれません。ハウンの絵画以外にもややこしいショットがあり、私は二重のトラップ(=勘違い)に苦しめられた。
ただ、絵画のおかげで、終幕は良かったよね~。
ということで星4つですっ!
華流版『ソウルメイト/七月と安生』で
こちらは、韓流版に比べて、いろいろ生々しいかなと感じました(それでもドロドロではない)。荒っぽいでもいいか?
生々しいけれど、ソウルメイトへの思いを貫く姿勢は、韓流版と同じ角度。そもそも原作からの「大胆リメイク」のやり方が良かったのだろうと推察します。さすが原作国だぜ……。
まぁ、生々しい人間の機微とか、私は好きなので、観て良かったと思います。あと、超偏見かも知れませんが、中国でもこんな映画、あるんだなぁと思いました……。本当に偏見だよね。
お詫びもチョイ混ぜつつ、五つ星。
あ、2つの星で平均すると4.5ですね~。
『ソウルメイト』を……
ゲットしたい……。
というか、既に逢っているのか知りたい!
映画『ソウルメイト』。大変に感慨深い作品でした。相手を深く想うのはこういうことか(こういうこともあるのか)という考えを深くしたくなるような作品でした。
2作品を比べながら記事を書くのは初めてですが、それも感慨深く。読みづらい点があればコメントなど下されば幸いです!
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