見出し画像

誰一人取り残さないとは。

こんにちは。ぬくぬくママSUN'Sのかなちゃんこと中村香菜子です。

今日は最近よく耳にする「誰一人取り残さない」という言葉について考えてみようと思います。SDGS持続可能な開発目標と一緒によく使われるこの言葉。

様々な場所で目にしたり話を聞いたりするようになりました。

以前、SDGSのカードゲームをする研修に参加したことがあります。
何かがよくなれば、なにかを犠牲にしてしまう。例えば、便利な商業施設が建って経済的に潤っても、山を切り崩したり海岸を埋め立てたりして自然を壊してしまっているのでは、最終的に持続可能な開発ではなくなるのです。

そうならないようにバランスを保ちながら、世界をうまく開発していかなければならないのですね・・・"(-""-)"

めちゃむず~!!

例えば、100均や、ファストファッションのお店で安い品物を買って得をして幸せな気分に浸っていても、間接的に外国人の労働力を安く搾取することなどに加担していることもあると思います。

身近なところで「誰一人取り残さない」ではなく、「一部の人を取り残している!」と感じることが最近すごく多いです。

例えば、感染対策として、施設などで「2週間以内に県外に行った人はお断りします」という決まり。発熱や体調不良の人を断るならまだしも、様々な人の事情があり、県内外でも、場所によって感染リスクの高低はさまざまなはずなのに、事情があって県外に出た人をみんな取りこぼしているなと私は感じます。
もちろん、その対策で安心する人がいるのは確かです。しかし、そこで取り残されている人がいるのも確かなのです。

私の身近な子育てママでは県外出身の方も多く、この行動制限の決まりで、育児や生活の大変な時期も実家に帰るのを控えている人もいて胸が痛みます。
家族が会いたいときに会うことが不要不急とは思いません。

ワクチンに関することで、打っていない人に対する「ワクチンハラスメント=「ワクハラ」も問題視されています。

また、多様性と調和をテーマに掲げてやったオリンピックでさえも、開会式の聖火台へ、大阪なおみさんが登った道は「階段」でした。

階段は、バリアフリーな社会において一番わかりやすい「障害」です。なぜ、オリンピックの象徴的な場面でそのような「障害」を前面に出してきたのか私にはわからないな~と思いました。
(障害はその人のなかにあるのではなく、社会にあるのです。)

また、最近の日本は「失敗をした人を許さない」傾向がある思います。大きな失敗をした人が社会的に抹殺されるようなこと、ネット上でリンチのように責められていることがたくさんあります。

本当に、社会は、「誰一人取り残さない」方向へ向かっているのでしょうか。

「誰一人取り残さない社会」

そんなことできるのでしょうか。
何かをするときに、「よし、これは誰も取り残してないぞ!」と思って行動しても、どこかでなにかが抜け落ちていることは仕方ないことかもしれません。

何かを守ろうとすれば、なにかが取り残されてしまう。

たぶん、自分自身が取り残された時にしか、実感しないことなのかもしれません。

それなら、自分が大事にしたいことを「大事だ!」と言える社会であってほしいとおもいます。

よく、「いろいろな人がいるから心配している人に合わせて中止する」という考え方が当たり前のように飛び交っていますが、心からやりたい、心から行動したいと思っている人の気持ちを踏みにじっていることを忘れてはいけないと思います。

先週発足した「デジタル庁」は、一人ひとりの多様な幸せを実現する「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化」を目指しているそうです。

これはとても難しいけど、ぜひ目指してもらいたい目標だと思いました。デジタルという分野は人によっての理解度が大きく違い、その歩幅や環境を整えるのに本当に力がいることだと思います。

私はよく、70代80代のお友だちにスマホの使い方を聞かれることがあります。私の中では当たり前のこと、すぐできてしまうことを、少しずつ学び、一生懸命理解しようとしている方の姿を見ると、丁寧に丁寧に、一緒に取り組んでいくことが何事も必要だなと感じます。

分からないことが少しずつわかるようになり、スマホでの連絡がスムーズになってくると、お互いにとってもうれしなります❤

自分のやり方や自分のペースでさっと走ってしまっていくのでは、みんなついてこれるわけもありません。

私も、ついついみんなの分からない言葉をさらっと使ってしまったり、簡単にみんなの都合を考えず決めごとをしてしまうこともあります。周りに言われて、だれかを取り残してしまっていることに、「はっ!そうだった・・・」と気づくことがたくさんあります。

でも、いつも、考えたいです。本当にみんな取り残されていないのかを。

この選択は、私もみんなも幸せになるための選択なのかを。

100パーセントの完璧は無理でも、それを学び、ちょっとずつ行動に移していきたいなと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?