2024年第8週まとめ

2024年の第8週(2/19〜2/25)のまとめです。
年明けから50日経過。早い〜


出来事など

  • H&M女児広告の件、および、コミックLOの件で炎上騒ぎ(2/18〜)

  • ガザ停戦決議案に米が拒否権行使。拒否権行使は4度目(2/20)

  • NVDA神決算。世界は救われた。日経平均史上最高値(2/22)

  • 露軍AWACS墜ちる。2機目(2/24)

2ポチ目、ハマスの愚挙は大問題としてまずはガザ即時停戦をという思い。
4ポチ目については、どうなっているの? という感想。新兵器とかでもなく旧式S-200で撃墜とのことなので、露軍のポカなのか?
今次宇露戦争では重厚長大兵器が廉価ドローン等々にアッサリやられる場面が目立ち、もしもの台湾有事の時のことを憂慮する。

読書など

トランスジェンダー入門

書名の通りの入門本。
著者たちの思いとしては、LGBTQ総説本のオマケ扱いでトランスが片付けられることが多く、世間への浸透が道半ばだという情況認識があり、それを変えるために執筆したとのこと。

トランスジェンダーについて、わたしは「身体の性と心の性の不一致」とふんわり理解していましたが、これは旧時代的で誤りということをまずは教えられました。
著者たちによると、トランスジェンダーは「出生時に割り当てられた性別と、ジェンダーアイデンティティが異なる人たち」(14)として特徴づけるべきとのこと。この定義/特徴づけのポイントとしては——

  • 「身体の」ではなく「出生時に割り当てられた」とすることで、性別移行のオペ中心主義的な見方を脱し、トランスにとっては普段の社会生活における性役割期待とかひっくるめての、社会的な「性別」が問題なんだという(実態に即した)捉え方ができる

  • 「心の」ではなく「ジェンダーアイデンティティ」とすることで、トランスが決断とか心の持ちようみたいな問題なのだとする謬見を避けれる

とのこと。特に後者の論点は大事と思いました。というのは、トランスの人々というのは大昔から一定数いるわけで、気の迷いとか気の持ちようみたいな話にするのはたしかに記述的にも誤りですもんね。「心の性」みたいな言い方を使いそうになったら、今後注意しようと思いました。

構成としては、以上瞥見したような「トランスジェンダーとは何か」論がCh.1となっていて、以下、Ch.2が性別移行の諸相や典型ケースについての概説、Ch.3〜5がトランスを取り巻く差別や医療、法制度についての概説、Ch.6が周辺フェミニズム諸論との関連性や、将来展望みたいな話題となっています。

一点。これは読んでいて引っかかった宿題で、トランス女性のスポーツ競技参加の公平性問題についてのコメントがpp.170–1にある。一読の限り、ここの論はwhataboutismになっておりうまい反論でないと思った。

ナチズムの美学

フランス思想っぽい角度からの「ナチズムの美学」論。原著1982。
サブタイの通りの「キッチュと死の美学」としてのナチズム、という論。

著者自身が語る特長としては、当時依然として強力だったマルクス主義歴史学的な経済分析にもとづくナチズム解釈(「恐慌を受けての小ブルの痙攣的反応としての……」みたいな論)の死角を補っているとのこと。
すなわち、ナチズムのダイナミズムみたいなものを体験的に思い返してみれば、その独自の「美学」みたいなものが人々を捉えた、って面があったでしょ? だから、経済的・政治的分析だけじゃなくて、象徴のレベルでも分析が必要ですよね、とのこと。これはその通りと思った。

内容について。「死の美学」の方は、みんな言っていることだし分かりやすかった。すなわち、ゲッベルスの総力戦演説とかに象徴されるような、黙示録的・世界最終戦争的・ワーグナー的な死の美学がナチズムの特色であり妖しい魅力の源泉だ。それはそう。

「キッチュの美学」の方が、かなり突飛な話だけどなかなか読ませる感じ。
ヒトラーの小市民性・通俗好みみたいなエピソードを色々紹介の上で、ドイツ国民の側も「愛すべきわれらが伍長」みたいな親しみでヒトラーに向き合ってたのだみたいな立論をする。なるほどな〜

あとは、「戦後のナチズム表象こそがナチズムの本当の核心を言い当ててるのだ」みたいなことを言って、60年代〜70年代の主に映画表象に向かうところも、突飛な論法で面白い。あまり説得はされなかったが(好きな映画語りたかっただけでは……?)。

マンガなど

マンガを読めていないですね……。
ノルマを課して計画的に読んでいかないと、視野が広がらないのでよくないなーと反省。以下はアプリなどで流し見たもの。

聖くんは清く生きたい

SMがトッピングになったラブコメ。3巻の表紙卑猥すぎるだろ……。
キャラクターがかわいらしいな〜と思って読んでいます。
女装少年くんの話がなかなか読ませる感じでした。

あくまでSMは刺身のツマなので、『ナナとカオル』みたいな「SMの本領とは……」みたいな深遠な芸道の世界みたいな方面とは違う感じ。
青春だな〜っていう読後感。卑猥だけど。

スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ

完結!? まだまだ読んでいたかったですが泣
ジャンルとしてはホラーコメディ? かな。
エピソードごとに都市伝説モノとか現代風俗風刺みたいな要素も。
主人公の女の子がかわいいのと、時々突然道徳ゼロみたいな残酷劇が始まるのがクセになる。

身辺雑記

ジム通い2回。ちょっと気合い入れて掃除。
3連休だとさすがに生活が余裕ですね。

先週来予想外に多くの方に読んでいただけたようで励みになります。
ヘッダ画像とかアイコンが、何もなしで少々恥ずかしいので、なにか考えようかしら……と思いました。

お絵描きは15.5時間ほど(ラフ3H、線画10H、下塗り2.5H)。
わたしは1枚描くのに30時間くらいかかるので、今週は成果なし。
本当は週1で描き上げたいので、線画時間もうちょい圧縮しないとと反省。
定性分析としては、作業環境の都合で資料見る時にいちいちウィンドウ切替していて地味に時間ロスしているので、いっそ手元用にタブレットでも買おうかな(デュアルディスプレイ化するスペースは無い……)。

第9週の目標は、イラストを1枚仕上げることと、旅行の計画策定。

かしこ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?