2024年第1週まとめ

2024年第1週(01/01〜01/07)のまとめです。


世相

  • 能登半島地震(01/01)

  • 羽田JAL海保機衝突事故(01/02)

ほか、イランでテロ、露の空襲激化、台湾総統選近し、北朝鮮「平和統一放棄」宣言など。「有事」と見えるがドル円は円安方向(144円くらい)。

大統領選の年である。

読書

市田良彦『革命論』

けっこう真面目に読んだつもり。別記事にまとめた。

ダンカン・プリチャード『懐疑論』

分析系の認識論の立場で、懐疑論に特化した入門レベルの本。
Very Short Introduction シリーズの一冊を和訳したもの。
認識閉包 epistemic closure が認識論業界で重視されている理由が理解できた。懐疑論者はこれを武器にするのね。

浅田彰『構造と力』

文庫になっていたので買い直し。

過剰を抱えた「錯乱せる人間」っていうフロイト的(?)人間観から説き起こされる「文化の恣意性」という論点は、忘れてはいけないなと思った。

近年の認知科学の成果だけ摘み読みしていると、「進化論的に彫琢された心的モジュールを備えた諸主体の相互作用→均衡点としての静的秩序」みたいなピクチャーを描きそうになることがある。けど、
(1)心的諸モジュール間でもせめぎ合いや重なりあいがあるのだし、
(2)このエージェントには反省性があるので、進化的優位性不在のわけわからん妄想炸裂させたりするし、
(3)初期条件や環境圧力次第で、結果として生成される秩序もてんでバラバラになったりする
——というようなことは、最新の認知科学の成果によってこそむしろ強固に言えるはずだろう。

フロイト派が(神憑り的にかもだが)言い当ててたポイントを、半世紀前の現代思想はちゃんと踏まえていたけれど、そういえばこういう話は最近強調されることが少ないかもな、って思った。

マンガ

レ・セルバン

『はねバド!』作者のダークファンタジー。転生モノではない。
掲載媒体は裏サンデーなのかな。

『はねバド!』は天才論みたいなところが面白かった覚えがあるけど、このお話はどこが肝になるんだろう。家族論だろうか(『はねバド!』も、そういえばヘンな家族だった)。

主人公格の女の子にマトモな友達できるといいな、とか、そういう気持ちで読んでいる(『はねバド!』はサブキャラに甘く主人公に厳しかったなって思い出す)。まだ指輪物語でいえば『旅の仲間』の途中くらいな進度なので、続きが楽しみっていう状態。

その他

ゲーム。EU4のver.1.36でFars→ゾロアスターペルシャをやってみた。なかなか楽しかったが、固有の階級ギミックが豊富だから絶対主義を積みづらいのが後半ストレスだった。20時間くらい溶かしたので当分やめとこう。

当面の楽しみはガンダムSEEDの劇場版。

昨年末(2023年の第51・52週)はnoteに週報をつけられなかった。
体調の問題で静養を余儀なくされていたためである。
フィジカルに非常につらい状態だったと記して自分への戒めとする。
年頭の抱負としては、健康第一でじゅうぶん寝ることとします。


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