2024年第3週まとめ

2024年第3週(01/15~01/21)のまとめです。


出来事など

  • 露軍AWACS墜ちる(01/14)

  • 日本共産党第29回大会(01/15〜18)。委員長交代、不破前議長退任

  • 松本人志問題続く(01/17「新証拠」など)

ほか、バーンブレイバーンが話題、日本株も米株も好調など。

読書

『意味がわかるAI入門』

哲学畑の著者による最近の自然言語処理系のAIの本。
AI発展史における記号主義とコネクショニズムとの対立を、言語研究における真理条件意味論と分布意味論との対立にうっすら重ね合わせつつ、前者の側にやや味方して、後者によっては説明しきれない「意味」ってものがあるよ、と説く感じの本。

巻末のfurther readingsが充実しており、この分野に疎い身としては大変勉強になりました。

言語の持つ表象機能とか、われわれが言語を使って論理的推論をできるっていう現象は、著者の次田さんの言うとおり、真理条件意味論の強みだよなぁということを再確認。

他方、近年におけるニューラル言語モデルの成果はやっぱスゲーな〜、という気にもさせられます。とくに、この本から学んで反省したこととして、わたしはこれまで、言語研究について「まず構文論(記号間の秩序の理論)を確定して、次に意味論(記号と実在との理論)を作って、最後に語用論(記号と実在と話者聴者の理論)に向かうべし」っていうold fashionedな発想を自明視していたけど(バームクーヘン的描像とでも形容できるか)、そうじゃなく「意味論抜きの語用論」とでも言うべき研究の方向性があるのかな? と感じました。つまり、言語の表象能力とか、論理的推論に使えるっていう特徴はいったん軽視して、記号と、それがコミュニケーションのゲームの中で果たす機能の理論というものを構想できるのかな、と。

『政治の理論』

稲葉先生の政治理論の本。
社会科学の入門書・啓蒙書を多数手掛けられてて、けっこうお世話になった印象がある先生なので、政治理論に入門がてら読んでみようと思って手に取りました。

が……序と跋にもあるんですが、入門向けではない本でした。
わたしには難しかったです。

内容的には、フーコーとアレントを主な導き手とした上で、「リベラルな共和主義」の擁護を目指す、というようなものだと思います。「リベラルな共和主義」のパリッとした定義をわたしは読み取れませんでしたが、古典古代の共和政から奴隷制や身分秩序の後ろ暗いとこを差っ引いて、市場原理のいいところを導入したみたいな体制が念頭にあるようです。

オトナな有産者たちが対等に共同事業を営んだり、社交に興じたりする社会、って感じですかね。ただし、それを正当化する論拠みたいなものは、ちょっと読み取れず。

さまざまな分野の研究動向紹介とかも挟まっていて、また挑戦してみたいなと思いました。

その他

お絵描き。

艦これのグラーフ・ツェッペリンさん。
お顔があんまり可愛く描けず申し訳ないという思い。いまの全力ではあるので、しばらく顔の練習を重点的にしようと思いました。

あと、目の描き方を自分の中で規格化できていないので、オーバーレイとハードライトと覆い焼きの使い分けとかを試行錯誤で試しまくって時間が溶けるという反省点があった。

月内にもう1枚くらいは描きたいなあ。

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