詩/川柳:白馬


蹄の音が
きこえる

ケチャップ貯金を
もうすることはないだろう
透明なあしあとが連なり
輪をえがき
白馬の眉間に
風が立ち

片喰み
ヤマトシジミの
光の舞いかたが
レースを透る
部屋が軽いのは
君が引いているから?
朝が狂う

瞳を見ることは
かなわなかったから
黒い蹄だけが義肢のようで
いななきは
漆喰やぶり、駆けていった
いずれは
色違いの君を見るだろう
白馬

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現代川柳という面白いジャンルがあることを最近知りました。図書館で『はじめまして現代川柳』という本を借り、石田柊馬さんの

地下9階煮豆救出隊玉砕
マーガリンとして起立斉唱す

などの句を読み、興奮したのでした。僕もやってみたいと思い、白馬をテーマに5句書いてみたわけです。自分に向いてるような、向いてないような、ウーム…まだそんな感じです。

そしてそれを元に詩を書きました。ほとんど川柳を並べただけですが、これも楽しかった。この詩からまた川柳を書いて、またそれを元に詩を書いて…と、そんな書き方もできるような気がしています。

飽きっぽいのか、色々やってみたくなります。

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