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業務用のPCで、WindowsではなくMacという選択肢

少し前ですが、IBMの業務用PCが全てMacPCになったというニュースがありました。

少し驚きました。私も3年前から業務用PCはMacbook Airで、社内はWindows・Macが混在しています。基本的にはMacPCで作業をしていますが、どうしてもWindows環境も必要なので、Amazon WorkSpacesも併用しています(できればWin環境は使いたくない・・)。

そこで今回はMacの良いところ、法人でMacを導入・利用する際に実際に障壁になっている部分をまとめます。

※ちなみに開発者は開発ソフトの都合上、Macを利用した方が圧倒的にパフォーマンスが良いという点があると思いますが、今回は非エンジニア視点で書きます。

Macの良いところ

1. 使い勝手が良い(使い続けてもパフォーマンスが落ちない)
完全に個人の感覚ですが、Macに移行する前に使っていたWindows(東芝DynaBook)よりも、アプリの起動時間やレスポンスが速いです。以前のWin端末では2年程使うと徐々にレスポンスが悪くなり、Officeソフトを起動するにしても時間がかかり、かなりストレスが溜まりました。今のMacは丸3年になりますが、そういったことはありません。

IBMの記事では「従業員のパフォーマンスに大きな改善が見られ」とありますが、「なぜ」の部分が不明瞭です。これは使ってみないと分からない良さ=個人の感覚があり、それを文章でアウトプットするのが難しいから?と勝手に推測しています。

2. 国産ノートPCと比較して価格が安い
意外だったのが国産のノートPCと比較して、Macbook Airの方が安かったこと。最新のMacbook Airでも128GBモデルが119,800円、256GBモデルで139,800円です。

一方国産PCの場合、Panasonicのレッツノートで20万以上、VAIOは12万程度〜ありますが、CPUやSSDのオプションを付与すると簡単に15万以上になってしまいます。

こう見ると、絶対にMacでなければいけない理由は非エンジニアにはありません。ただやはり「使い勝手の良さ」、これをMacで感じると「Windowsに戻ることはできない」と思います。今やほとんどの業務用ツールがブラウザベースで動きます。またMac版のOfficeアプリも、今や全く問題なく動きます(これが大きい)

しかしもちろん・・・障壁もありますし、Macを利用するために「我慢」していることもあります。

法人でMacを導入する際の障壁

シンプルな結論ですが「Windows前提で社内のネットワーク、システムが構築されていること」これに尽きると思います。Windowsユーザーからすれば「知らないよ」という話、Macユーザーの視点での障壁です。

1. セットアップ大変問題
IBMの記事ではメンテナンスも容易であることが言及されています。

「コンピュータに導入されたOSなどのソフトウェアを旧バージョンから新しいものへと入れ替えるマイグレーション作業は、98%のMacユーザーが容易であると回答」

しかしこれはあくまでも最新OSの動作環境をシステム担当者がしっかり行った上で、ユーザーがマイグレーションをするという前提があると思います。

というのも、特にメジャーバージョンアップ(High Sierra→Mojave、Mojave→Catalina)の際は最新OSへのマイグレはもちろん、初期設定(社内のドメインに参加する等)から手順が異なり、手順なしで一般ユーザーがセットアップするのはなかなか至難の業でした。

システム担当者はもちろん、SIerもWindows中心の世界。セットアップ、メンテナンスは甘く見ることができないなと痛感します。

2. ファイルサーバーのパス問題(スラッシュ・バックスラッシュ問題)
会社ではOffice365を利用しているのでOneDriveも利用できます。しかし、社内資料の管理の多くはファイルサーバーを使っています。そのため、資料を共有する際、ファイルサーバーのパスを共有するのですが、Windowsユーザーはバックスラッシュ、Macユーザーはスラッシュで表現されるため、共有する際には非常に面倒です。

手作業で変えても良いのですが、面倒。フリーのサイトですが、Windows、Macいずれかのパスをコピペするだけで変換してくれるサイトがありました。

しかしフリーのサイトはどうも・・・という場合にはMacのAutomator機能を使って置換する方法もあります(非常によくまとまっていてありがたいです)

3. PowerPointの印刷問題
Macでも印刷はできるのですが、両面集約印刷などがうまくできません(これはうちだけかもしれませんが、どうしても「スライドに枠を付けて印刷」しかできないのです・・)。印刷形式の柔軟性はWindowsの方が良いので、WorkSpacesを利用しています。

4. まさかのInternet Explorerしか対応していないサイトがある
時々ありますよね。こういう時もWorkSpacesを利用しています。みんなChromeにしませんか?と言いたくなります(PCだけでなくiOS・Androidともにアプリもあり、使っているデバイスに依存するブラウザは今どき・・と)

以上、ユーザー目線での良いところ、障壁でした。これがシステム管理者目線だと管理面での課題など溢れる程出てくるんじゃないかなと思います。とはいえ、大半がWindows、一部Macという企業は増えているのが現状なので、システム管理者の方も避けては通れない課題、またMacを使うことでユーザーの生産性が上がるのであれば取り組むべき課題だと思います。

・・・以上。

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