見出し画像

日本の男はロリコンが多いの言論の是非

たまに耳にする日本人はロリコンという言論、理由は(その言論を言っている人が)もっともらしく語られている。

「日本人は自己肯定感が低いから自我を脅かす年上が苦手、欧州では自己成長するため尊敬できる年上女性を選ぶ」とのことらしい。

しかし矛盾点として、自己肯定感が低いのであればそもそも女性との交際を選ぶことがあり得るのだろうか?の疑問もあるし、自己肯定感が低いのであれば自己肯定感を補強してくれる年上の女性が理想なのではないのか?と思えてくる。仮に自分の意見に自信がない場合、その意見の正当性の根拠として年上で偉い人の意見と同じであることで自分の意見が正しいとする根拠にすると思う。

そして日本人はロリコンであるの反例として(他の国の方がよりロリコンやろ!という意味)時たま信じられないような低年齢の相手への性加害がその証拠としてあげられる。「そんなごく一部の例をあげる!」という意見もあるだろうがネットでしらべればいくらでも出てくるのでごく一部でもないし、世界ニュースに乗っかるようなものは国内ニュースの一部なので実態はもっと多いかと思う。

話はかわるが最初に出した日本人はロリコンという内容での理由はあるテレビ番組のキャプチャからである。詳しい調査方法や調査に選出された男性や比較の女性での内容は不明であるので、かつて発掘あるある大事典のように嘘統計や意図的に調査対象をずらすことで統計を変えることができる。具体的に言えば「どの女性が良いと思いますか?」と質問したとすると、恋愛対象としての「良い」なのか、他と比べて品質が高い(恋愛対象ではなくて能力が高いの意味での)「良い」なのかで意味の取違いが起こる。そして欧州人を調査対象としているとして、それの統計を日本で行ったとしたならば欧州人でありながら日本に来て仕事をしている優秀な人で年齢もそれなりで優秀だからすでに配偶者がすでにいるなどの理由で調査対象に偏りが生じている可能性が高い。

調査対象の偏りでわかりやすい例が小学生に対しての身長とテストの点数をグラフ化するとよくわかると思う。ほぼほぼ直線的に身長とテストの点数が正比例することで「身長の高い生徒はテストの点数が高い!身長が高いと運動能力の高くそれによって自信につながることで成績が上がるんだ!」など「身長は家庭環境に依存するため家庭環境が良いほど成績は高い!家庭環境が大事!」など数多の意見が出てくる。実はからくりは簡単で「学年や年齢を無視して全員に同じテストを受けさせて身長とテストの点数をグラフ化しただけで、身長が高いほど高学年だから同じテストをやらせたら高得点は当たり前」というだけ。前提としてテストを受ける学年は同じかと勝手に思い込んでいるからこその理屈が出てきたが、前提条件が全く違うのだから理屈が正しくなくなる好例になる。

結局のところ日本人はロリコンなのか?について思うと、そもそもこの発言をしている人自体がロリコンの定義すら曖昧で喋っていることも十分考えられる。年下好き=ロリコンみたいな考えでいけば世界中の人が大体若い人が好きだから男女問わずロリコンになってしまうし、厳密に照らし合わせれば12~15歳の少女に対して特別な感情を持っている人がそれにあたる。そうすると中学生で同級生が好きならロリコンだし、小学生が中学生のお姉ちゃんをすきならやっぱりロリコンになる。すると自由恋愛の色の強い国が必然的にロリコンが多くいる国になるので日本はそこまでロリコンにはならないと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?