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SixTONES「CHANGE THE ERA -201ix-」 の中毒性と新しいERAに向けて

今までもnoteに書いてきたSixTONESの、ソロ公演「CHANGE THE ERA -201ix-」、友人にお誘いいただけたのもあり横浜アリーナの全5公演に行ってきました。横アリ全ステした、と言うみたいですね(男で全ステは流石に僕だけだろうか…)

一言で感想を言うならばタイトル通り「この世のビジュアルの良さの粋(すい)が集っていた」でしょうか。自分でも日本語が変なことはわかっています。3日経った今でも、横浜アリーナで観た景色・照明・良い顔・スドンが頭から離れません

・SixTONESの景色

入った5公演のうち、席はアリーナが4回、スタンドが1回でした。センター席(他会場におけるアリーナ席)は残念ながら引かず…ではありましたが、どの席から観ても毎回楽しかったのです。もちろんアリーナの前の方はメンバー近くを通ったり、スタンドならトロッコが近くに来た時にファンサをもらえたりという面もありますが、メンバーとの距離を差し引いても、どこから観ても見える景色は違っていて毎回新しい発見と興奮がありました。

△なんとなくのステージの構成
(オレンジがセンターステージと外周や花道、バックステージ部分)

一般的にステージの横とか後ろにあるビジョン(モニター)って遠くの人でも表情等を見えるようにする役割で使われるのですが、SixTONESでは観客にセンターやバックステージを見て欲しい時はビジョンを消す。ビジョンを見ているだけのコンサートでは、ちゃんとした体験にならない。それをよく考えているのだと。
メンバーがパフォーマンスする場所も目まぐるしく変わっていく。バックステージで外側を向いてどちゃくそにカッコいいダンスを披露した「You Make Me」では、カメラ映像はメインステージ側のビジョンは真っ黒で映さず、スタンド後ろの方にある小さい2枚モニターに寄りの映像が流れるだけ。しかしこの曲の素晴らしさは6人の息のあった鬼カッコいいダンスパフォーマンスであり、それを堪能できるのはメインステージから最も遠い、バックステージより後ろ側の席だけであったのです。僕がこれに気づいたのはバックステージ後方アリーナ席に入った4公演目になってようやくのこと。なんだこれ無限に入りたい。。

・SixTONESの照明

その後方アリーナ席が良かったのはもう1つあって、まーじで照明が素晴らしいのですよ。近くや横からだと光が通り抜けていってしまって全貌がわからなかった。観客にペンライト消灯を伝えた後の「T∀BOO」(お髭のガンダム以外で初めてターンエーを使った!)の驚きと緊迫感とエロの演出は凄かった。そして最も力の入っていたのが京本大我くんのソロ曲。上にあるスポットライトの点滅で雨を表現したかと思えば花見移動の時にはフラッシュ点滅、そしてマイクスタンドのライト。。2日目以降は大我くんソロの時もペンライトを消して欲しい、という本人からのアナウンスがあったけれど、確かにペンライトの光がない方が圧倒的に綺麗でした。「ペンライトの功罪」については色々思うところがありますがそれはまた別途。。

・SixTONESの良い顔

僕はとにかく顔の良いグループ、Sexy Zoneも好きなのですがSixTONESもビジュアル最高なんですよね。ジェシーの圧倒的なスタイルとか、大我くんの京本家の到達点の感じとかは当然ですが、それを演出で超絶パワーアップさせてくる。特に今回はなんと言っても1曲目「Hysteria」の鏡。センターステージに姿見サイズの鏡が6枚並び、メンバーが持ったハンディーカメラの映像がモニターに映される。メンバーは鏡と絡み合いながら、良い顔が大きく映される。ただのカメラのドアップでは出来ない、近さ・向こうから来てくれる感・日常感が観る人の感覚を狂わせる。鏡の外のメンバーと、鏡の中の別のメンバーが鏡面を境に寄り添う。観る人も現実の境がわからなくなり、SixTONESの作る非日常世界に入り込んでいくーー。しかもそれが1曲目。Hysteria。
この1曲目でいかに観客を引き込むか、ってイベントごとではめちゃめちゃ大事なのですが、それをSixTONESのビジュアルで行った、というのが素晴らしいです。ありがとう。早く円盤にしてくれ。

・SixTONESのMr.ズドン

僕はジャニーズの所謂トンチキソングが大好きです。奇をてらった中にもトラックの良さが光り、逆にその制約の無さから新しいチャレンジが為されており、メンバーやグループの新しい面も見ることも出来て良いです。キンプリのトンチキソング、早く世の中に産まれて欲しい。

そして今回横浜でドロップされた希代の迷曲「Mr.ズドン」。
ジェシーのギャグ(?)「ズドン」が曲になってしまった。こればっかりは観てもらうしかない。はしゃぐ松村北斗くん、京本大我くん。。ジャニーズJr.チャンネルにアップされることを願ってやみません。これは円盤化ではなく、人に教えやすいYoutubeに上がることに大きな意味があると思います。

※追記
Mr.ズドンがYoutubeに上がったので観て。

SixTONESのこれから

そして発表された、SixTONESとSnow Manのミュージックステーション出演。もう今週ですよ??「これから」とか書いておきながらもうですよ??
しかもどれだけTwitterに書いても実際に見てくれる人は少なく逃してしまう人の多いこと。ネットで録画や視聴を予約できるようにしている人は少なく、テレビとネットの親和性の低さを痛感しますね。

そこで「クリックするとMステの予定をGoogleカレンダーに追加できる」リンクを作ったので使ってください↓

もちろん広告とかなく、Mステの予定が書かれた予定追加画面が立ち上がるだけです。でもこうしないと忘れるじゃん。忘れて金曜デスクで落ち込むやつじゃん。自分用にリマインドしてこ?


コンサートの話に戻すと、今回のSixTONESコンサートは初めてネット生中継が実施されました。ネットには銀色のシルエットしか出してこなかったあのジャニーズが、です。
僕がそうだったからよくわかるのですが、ジャニーズのコンサートって参加するハードルが異常に高いんです。ファンクラブの人が余らせた同行枠が回ってくるしか機会がない。「ちょっと見てみたいかも?」ぐらいだとファンクラブの人に事前に頼むまではしないので、結局チケットが回ってくる先になることも少ない。結果、見てみたいという沼予備軍になりうる人たちへのきっかけがなかった。Blu-rayも高いしね。
もちろん、ジャニーズの配信サイトに事前に登録して500円の支払いを済ませておくという障壁はあるのですが、まだまだテストケースで、ここからもっと気軽に観られるようになっていくことでしょう(無料になるという意味ではなく)。今回の配信も、観た方によると初配信ながら遅延とかも無かったそうで、コンテンツ制作をずっと行ってきたジャニーズの格の違いを見せてくれています。

そう、だからもっとネットや非マスメディアとジャニーズには可能性がめちゃめちゃあるのですよ。ネット対応は決して楽曲を配信することではない。1つの成果として、Vtuberデビューもあげられるでしょう。

Vtuberきっかけでなにわ男子が好きになる人が出てくるという新しい入り口(メディア)になるだけでなく、ファンアートのようなVtuber特有の文化が入る新しい場所(コミュニティ)としての機能も担っています。何より、日本を代表するジャニーズが、日本発祥であるVtuber文化から新しい発信を行うことは誇らしい。今後は新しい文化の流入だけでなく2人から始まる新しいムーブメントも生まれていって欲しい。

ジャニーズはずっとマスメディアに強い集団でした。昭和〜平成のテレビと一緒に大きくなっていった存在とも言えるでしょう。しかし、マスメディアにいくら強くても国内だけにしか届きません。それを超えていかなければいけないフェーズになっているのです。ジャニーズが届く人を増やす、最近のジャニーズの動きはこれに向かって一貫していると考えます。特にJr.に関しては、今の時代・世界に合わせたジャニーズJr.黄金期を再び作るんだという強い意志を感じるのです。

これから入り口がどんどん増えていく中、課題があるとすれば出口・受け皿がない、ことでしょうか。土曜日にSixTONESの横浜公演が終わった後、僕は気持ちのぶつける先がなく悶々としていました。Apple Musicから楽曲が落とせるわけでもない、出演作品をオンデマンドで見れるわけでもない。僕ができたのはKAT-TUNとSMAPのアルバムをレンタルしてくることぐらい。つまり、広くとってきたファンおよびファン予備軍をどう動かし・どう導いていくかが重要になってきます。Vtuberから見始めた人が、どうやったらグループも好きになってコンサートにも足を運ぶか。Youtubeチャンネルを毎週観てる人は次にどうなって欲しいのか。それぞれのメディアやチャネルを有機的につないでいく。これはもう芸能というより設計やデザインの話ではありますが、特に今後とても重要です。今週のMステを観てSixTONESとSnow Manが気になった人が週末に出来ることは、Youtubeを観ていくことぐらい。即映画館に行くなんてこともないでしょう。その人たちが、来週再来週も彼らを好きでいてくれるように導かなければなりません。Youtubeだって、最近になってようやくやることが出来たという段階ですがその存在の大きさは計り知れません。

こうしてリンクを貼れること。LINEやTwitterに載せられることは本当に大きいのです。もし楽曲を配信していたら。もし作品がオンデマンドに観ることが出来たなら。Mステで知っただけでは終わらなくなる。しっかりとそこでつなぎとめていく。

「ジャニーズをデジタルに放つ新世代」はまだまだこれから。どんどん新しいものを生み出していって欲しい、新しいERAを作って欲しいという気持ちを強くしたコンサートでした。


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