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撮って出しエンドロール〜挙式終了まででもう何話目だよspecial〜

挙式会場内で自分の無力さと低身長を思い知りテンションが−23まで下がった私。自分はこんなにもなで肩だっただろうかと肩を落とす私。このままじゃ老後の生活も不安だらけだと日本へ憤りを感じる私。それでも、こんな自分が好きなんだと気持ちを奮い立たせる私。

なんかよく分からないが、教会内ではうまく行かなかったけど従兄弟が撮影した退場シーンに密かに大きな期待を寄せているので実際は全く落ち込んでいなかった。

従兄弟には三脚の位置を指示しピントの合わせ方を練習してもらっている。きっとうまく撮れている。

私「どうだった?」

従兄弟「新郎が緊張してたねぇ」

私「で、どうだった?」

従兄弟「なかなか新郎の笑顔が出ないんだよねぇ、新婦はめっちゃニコニコなんだけどさ」

私「うんうん、で、どうだった??」

従兄弟「でも三脚ってのは操作が難しいねぇ、小回り効かないって言うか」

私「あー、そうだよね、慣れないとね。で、どうだった???」

従兄弟「しかし、新郎緊張してたね」

私「・・・どうだったのか言えよ!!わざとかよ。」

笑みを浮かべる従兄弟。反応を待つ私。うつむく従兄弟。反応を待つ私。笑みを浮かべ・・・

私「時間ないんだから早くしろよ!!」

従兄弟「ごめんごめん。分かったよ」

まずね、と従兄弟が切り出した。入場前にベールダウンのシーンを上手いこと撮れたという。ベールダウンってのはお母さんが新婦のベールをかぶせてあげて、なんか涙を浮かべながら何か一言声をかけてあげて新婦がありがと!とかいう感動的なあれだ。うちの泣き虫雪だるま母さんがそこでちょっとうるっとしててなかなか良い表情が撮れたというのだ。三脚付けてたからあんまり近寄れなかったんだけどな、と自慢げな表情を見せた。

近寄れなかったのはトリミングすればなんとでもなる。ベールダウンか、そんなシーンの事なんて知らなかった。だから母は少し遅れて入場してきたのか。よしよし、それはナイスだぞ。

しかもな、と従兄弟が続けた。入場シーンはなんか係員の人に注意されて撮れなかったんだけど、退場はばっちりだ。とこれまた自慢げな表情を見せた。

「新郎がなかなか笑顔にならなくてヤキモキしたけど二人で目を合わせて笑うシーンがあったんだよ。そこはきっとお前のイメージしてる感じだったと思うよ」

見てみよう、と私が切り出したのは言うまでも無い。

顔をお見せできないのが残念だが、それまで正面を向いて硬い顔をしていた新郎が新婦の方を向いて何かを呟き、その後二人の顔に、まさしく花が咲いたような笑顔が。。。これは!!!と思った。きっとこれが一番のシーンになるだろうと確信した。「だろうと確信した」ふむ、残念な日本語だ。

ベールダウンのシーンも感動的に仕上がりそうだ。母が涙を浮かべるシーンを見て私が少し泣いたことは従兄弟には内緒だ。挙式は素人にしてはなかなか良い絵が撮れたような気がして胸が躍った。従兄弟と一緒に、控え室までの階段を意味も無く駆け上って家族の元へ帰った。「やっと挙式が終わって披露宴に移るぞ。この誰が読んでるのか分からないシリーズ、何話続くんだよ。」私は階段を走りながら笑顔で呟いた。



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