中学時代。友人との掃除の時間であった。 その友人とはまだ言葉もおぼつかぬ頃からの関係だ。 そんな友人と二人で、トイレ掃除。テンションが上がらないことがあるだろうか。いやない。 二人の時間は会話を交わしながら直ぐに消えてゆく。 幼き子供たちは加減というものを知らぬ。そこに獰猛な獣が居たとしても棒でつつき、嘲笑うであろう。 そんな好奇心の塊共は、ある興味を示す。 もし、トイレの水が流れ出てくる穴を塞いで水を流したとしたら。こやつはどのような挙動をするのであろうと。 この
小学校の校庭。木陰が差し込む、冷えた岩に子供たちが座る。 話をする。特別なことは無い。行方不明の少年の死体を4人で見に行く訳でもない。秘密基地を作る話でもない。ただゲームがどれくらい進んだとかいう話。 気を引きたい 友達の気を引きたい ヒーローになりたい 私という人間で笑って欲しい そうだ、石を食べよう。 「石を食べる」というボケをしよう。 口に石を放り込む、舌に石が乗る。石にまとわりついた砂利や砂が口の中に広がる。 この味は悪くない。勝利の味だ。笑いの味。 私は
