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病院管理栄養士のやりがいを考える

 なぜ私が病院管理栄養士のやりがいについて
考えてみようかと思ったのかというと、
以下の理由やきっかけがありました。

  1. 臨地実習の学生さんから
    質問されることが多い内容。

  2. 私自身がもうすぐ病院管理栄養士として
    丸3年を迎える節目の年。

  3. 管理栄養士はやりがいがない等の
    ネガティブな投稿をSNSで見かけた。

  4. 病院管理栄養士が学生を病院志望に
    したがるというイメージ、病院こそ
    花形だと思っている等という偏見を
    持たれている。

  • 2に対していいねをしていた方が
    かなり多くて、私のように
    「管理栄養士になって良かった」と
    言える人が1人でも多くなるように
    と思う人間がいるということを
    知ってほしかったです。

  • 3に対しては正直、偏ったご意見だなと
    思ったのと、実習を受け入れている
    病院管理栄養士側のリアルな部分も
    お話する必要なのではないかと
    思ったからです。


病院管理栄養士としての
やりがいとは?

 私なりに病院管理栄養士としてのやりがいを
考えてみました。

  1. 人の役に立てる。

  2. 治療の土台として栄養管理があると、 
    患者さんの病状が回復していくことで 
    実感できる。

  3. 専門資格が多数あり、
    キャリアアップできる。


病院管理栄養士として人の役に立てる

 患者さんに対して栄養指導を行い、自分が
提案した食事療法を実践してもらえた時に
嬉しさとともに、患者さんの役に立てたんだなと
実感できます。

 また、医師や看護師などの他職種から
食事相談を受けたり、栄養指導依頼が
継続してもらえる、患者さんが管理栄養士から
話が聞けて良かったってと医師から
お声掛けしていただけた時など、
栄養の専門家として認識していただいているなと
実感できます。

 NST回診や嚥下回診、褥瘡回診などの
チーム医療に当たり前のように管理栄養士を
メンバーとして多職種からお呼びがかかるのも
嬉しいですよね✨


治療の土台として栄養管理がある

 担当病棟の入院患者さんの食事摂取量が
少なく、病室に訪室して食事調整したのち、
患者さんの食事摂取量が増えて栄養状態が
改善して退院されたと知った時はやってて
良かったと思います。
 また、食事調整後に患者さんから
この食事だったら食べられるよとか、
病院食が美味しいと言われた時も嬉しいですね。


専門資格が多数あり、キャリアアップできる

 先日noteで私が投稿した
病態栄養専門管理栄養士も含めてですが、
他にもNST専門療法士や糖尿病療養指導士、
腎臓病療養指導士、心不全療養指導士など
といった疾患別の資格があり、これらの資格の
受験条件に管理栄養士の資格を有すること
と記載されています。
 さらに病態栄養専門管理栄養士や
NST専門療法士から上位資格の受験資格を
得ることができ、資格によっては同資格の
教育施設や指導者という立場として後世の育成に
携わることができます。


臨地実習で病院に行く学生さんへ

 私は現職ではまだ臨地実習の実習生を
受け入れていないのですが、前職の病院は
特定機能病院でしたのでかなり多くの学生さんを
受け入れていました。私が講義を担当することは
なかったですが、多数の実習生を見ていて
思っていたことは少しでも臨床栄養に興味を
持ってほしい
し、病院管理栄養士の仕事を
知ってほしい
と思っていました。

 最近はどうなのかわかりませんが、母校では
先生から病院に興味がなくても興味があります!
と言うよう指導されていました。しかし、SNSを
見ていると、病院実習で病院は興味ない等の
発言をする実習生がいると聞いたことがあって
びっくりしました💦受け入れる側としては、
もし病院管理栄養士に興味がなくても
勉強してみますといった姿勢が多少あってほしい
と思います。また、興味を持ってもらえるように
病院管理栄養士側も努力しないといけない
とは
思っています。そうでないと、病院管理栄養士の
志望者が減少して自分たちの後輩の成り手が
いなくなります。

 前職の上司は学生さんからやりがいを聞かれて
答えに困ったと言っていました。
中にはやりがいをはっきり答えられず、
困惑される方もいらっしゃるかと思います。
そこで聞き方を変えてみて、どのような経緯で
病院管理栄養士となられたのか聞いてみると
良いのかもしれないです。
もしくは大学で病院管理栄養士になった方を
ゲストスピーカーとしてお話していただいたり、
OB・OG訪問でお話を直接伺ってみるのが
良いかもです✨


 全ての管理栄養士がやりがいメインで
働いているわけではないのは正直現実です。
これはどの職業においても言える話ですが、
仕事に求めるものの優先順位は人それぞれです。
ですが、待遇が悪い等の愚痴を言っているだけ
なのはいかがなものかと私は思います。
自分も含めて変える努力、行動に移すことは
必要だと思います。

 実際、私が大学を卒業した5年前、病院に
就職した同級生はたったの2~3人でした。
当時から私も含めて薬局や保育園に就職した人が
増えてきました。そもそも病院の就活していた
仲間が少なかったです💦

 私は病院管理栄養士の志望者が少ないと
リアルに感じていた世代で、最近映画化された
某アニメの”落ちた強豪”のようだと
病院管理栄養士を見ていました。
なので、そこから脱出できないかと思い、
私は病院管理栄養士、臨床栄養の面白さを
色々な方々に知ってもらいたいと思って、
noteやInstagramで発信しようと思った
きっかけ
となりました。

 最初の方にお話しましたが、「管理栄養士に
なって良かった」と言える人が1人でも
多くなるように思ったきっかけが、大学の教授が
初対面で「管理栄養士になって良かった」
と言っていた姿が未だに忘れられず

かなり憧れました!!痺れたといった方が
良いかもしれません。

 上記は私個人の病院管理栄養士としての
やりがいなので、他の病院管理栄養士さんは
別の視点でやりがいを感じていらっしゃるかも
しれません。

管理栄養士の職域は病院だけではなく
幅広いので、色々な管理栄養士さんの
お話を聞いてみたいですよね✨
是非、皆さんのお話も教えて
下さい!!

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